うざいオウム返しやミラーリング!バレバレの心理テクニックは効果なし

好きな人に気に入られたい、好意を持ってもらいたいと思い、オウム返しやミラーリングなどの心理テクニックを使おうと考える人もいるでしょう。

しかし、そういうテクニックには効果がないことが少なくありません。

ここでは、オウム返しなどのバレバレの心理テクに効果がない理由を紹介します。

バレバレの心理テクニックは逆効果

恋愛を成功させるための、様々な心理テクニックが存在します。

しかしそのようなテクニックは多くの人が知っているものです。

マジックと同じように、タネがバレてしまえば、心理テクニックは効果を発揮しません。

それどころか、相手に不快感を与えてしまうことがあります。

いったい、バレやすい心理テクニックとはどのようなものなのでしょう。

うざいオウム返しやミラーリング!バレバレの心理テクニック

ここからは多くの人が知っている有名な心理テクニックを紹介したいと思います。

このようなものを利用すると、相手にバレてしまうため、注意しておきましょう。

1.オウム返しやミラーリング

相手の言ったことをそのまま返すのがオウム返しです。

相手のまねをして同じ仕草や動きをすることで、恋愛感情を高ぶらせるのミラーリングとなります。

たとえば彼が「昨日、友達とドライブした」といったら、「へえ、ドライブしたの」というのがオウム返しです。

相手が頬杖をついたら自分も頬杖をつくのがミラーリングとなります。

どちらも相手の言葉や仕草をそのままなぞるわけですが、これはよほどうまくやらないと、相手に好感を持たれません。

自分が相手からそのようにオウム返しやミラーリングをされたときのことを想像してみれば、その理由がわかるでしょう。

多くの場合、なんだか相手にバカにされているように気になります。

相手がそのテクニックを知っていればバレバレですし、そうでなくても相手を不快にさせかねないのです。

2.好意の返報性(返報性の原理)

相手からよくしてもらうと、よくしようと思う心理。

つまり、好意を向けられるとそれに応えようとするのが、

「好意の返報性」もしくは

「返報性の原理」です。

こちらが相手に好意を示し、積極的にアプローチすれば、相手もそれに応えてくれるという論理ですが、果たして現実にうまくいくでしょうか。

たしかに人間は人からよくされれば、こちらもよくしてあげようと思うものですが、好きでもない相手から好意を示され、親切にされたからと言って、好意を持つようになるとは限りません。

特に男性は、女性からあまり積極的にアプローチされると引いてしまうところがあります。

そのため、かえって逆効果になることも多いのです。

3.単純接触効果(ザイアンス効果)

人間は何度も同じ人に接触し続けると、だんだん好感や親しみを持つようになるという心理を「単純接触効果」もしくは「ザイアンス効果」と呼びます。

たとえば、テレビに毎日のように出てくるタレントに親しみを抱くということはあるでしょう。

しかし、その逆のケースも少なくありません。

単純接触効果のデメリットには、

  • しつこいと感じる
  • 恋愛感情は芽生えず友達になってしまう
  • 新鮮味がなくなる
  • 目に入らなくなる
  • 話題がなくなる

といったことがあげられます。

たとえば、相手が職場の同僚で、こちらから毎日ランチに誘い続けたとしましょう。

しかし、そのうち飽きられ、敬遠されてしまうリスクは決して小さくないでしょう。

心理テクニックを鵜呑みにするのも問題です。

4.嫉妬のストラテジー

異性が自分以外の同性と仲良くしているのを見ると嫉妬し、競争心や焦燥を感じるという心理を「嫉妬のストラテジー」と呼びます。

これも、「たしかにそうだ」と思う人が多いでしょう。

たとえば、気になっている男性が女性と楽しそうにおしゃべりしているのを見て嫉妬し、

「このままでは、あの女性に彼を取られてしまう」

と焦る気持ちになるでしょう。

しかし、それはあくまで、その人が気になる男性であるからです。

まったく相手に興味がなければ、そのような嫉妬心は芽生えませんし、わざと仲良くしているところを見せつけようとしている心理が見え透くと、その自意識の強さが相手に嫌悪感を抱かせてしまうことにもなりかねません。

嫉妬とは「好き」という感情かが相手にあることが、大前提となります。

好きでいてもらっているのであれば、わざわざ心理テクニックを使う必要もないでしょう。

それを考えれば、そもそも恋愛に利用する必要のない、テクニックなのです。

5.ゲインロス効果

いわゆる「ギャップ萌え」のことを心理学では「ゲインロス効果」と言います。

「ゲイン」は「得る」。

「ロス」は「失う」。

その両者の落差が激しいほど、相手に強い魅力を感じるというテクニックです。

たしかに効果のある心理テクニックではありますが、よほど上手にやらないと効果はありません。

たとえば、ふだんはクールな女性を演じ、彼氏と二人きりになった時にふと女の弱さを見せるとか、なにかの時に意外な天然ぶりを見せようとしたとしましょう。

しかし、それを自然に行うには、かなりの演技力が必要になります。

ふつうの人が作為的にギャップを見せようとすれば、どうしてもわざとらしくなり、かえって逆効果になりかねないのです。

自然体が一番大切

オウム返しに代表される心理テクニックについて、バレバレのテクニックには効果がない理由を紹介してきました。

もちろん、そうした心理テクニックに全く効果がないというわけではありません。

ただし、よほどうまくやらなければ効果は生まれないのです。

バレバレでは逆効果ですから、むりなテクニックは使わず、自然体でアプローチするのが一番でしょう。