6.ネットの中で別人格を作り出す

ネット弁慶はリアルとインターネットで人格像が全く異なります。リアルではほとんど目立たず、発言することもほぼ無いのですが、インターネットの中ではよく話します。しかも他人に対して批判するような内容の発言が多いためよく嫌われています。

リアルでの不満をインターネットの中で晴らそうという深層心理がそうさせているのでしょう。その結果、自ら作り出した傍若無人な人格を操り、多くの人を傷つけていくのです。

7.嫉妬心が強い

ネット弁慶は「嫉妬心が強い」という心理的特徴があります。ネット弁慶の攻撃の対象となりやすいのは、多くの人が注目している人や話題です。みんなに認められて人気者になっている人や、注目されているトレンドな話題に対して攻撃し、注目を自分に向けようとします。

何事も否定や指摘から入り、認めることをしないのは、「あの人は自分にはないものを持っている」「自分のほうが○○できるのに」などといった嫉妬心が強いからです。他の人が注目を浴びていることが羨ましいと感じていても、嫉妬心が強すぎれば素直に羨ましさや話題のおもしろさを表現することはできません。否定や指摘などで攻撃することで、心理の中に芽生えた嫉妬心をなんとか落ち着かせようとするのです。

8.自己肯定感が低い

ネット弁慶の心理の1つとして、「自己肯定感が低い」ことが挙げられます。ネット弁慶は、ネットで間違いや矛盾点を探しては「自分の意見こそが正しい」と高圧的な攻撃をしかけますが、実際は自己肯定感が低く、全く自分で自分を認めることができていません。

「自分はダメ人間だ」との思い込みが激しく、他者からの評価を求めている割に、高い評価をされても素直に受け止めることができず、ひがみに受け取ったり、裏を考えてしまいます。ネット弁慶は自分では認めてあげることができない自分自身を、自分以外の誰かから認めてもらおうとしているということです。

ネット弁慶とのトラブル・ケンカ

ネット弁慶はネットの中だけでは強気に出てくるため、様々なトラブルを引き起こします。現実世界では何もできない弱虫でも、ネットの中ではしつこく絡んでくるため、いったいどのようなことをしてくるのか、理解しておきましょう。

1.個人情報をさらされた

ネット弁慶とのトラブル・ケンカの1つに「個人情報をさらされた」ということがあります。ネットでトラブルになった相手が、自分の写真や個人情報を載せて嫌がらせをするのです。電話番号やLINEIDなどであればまだ良いですが、人によっては住所を晒されてしまうこともあります。引っ越ししなければ対応できないような状況となってしまうため、注意が必要です。

2.炎上させられた

ネット弁慶とトラブルになり、「炎上させられた」という人もいます。ネット弁慶は間違いを過剰に指摘し、多くの賛同者を募り「炎上」に発展させることがあります。炎上した原因は相手の人にあるのかもしれませんが、自然に起きてしまった炎上ならまだしも、ネット弁慶が炎上のきっかけを作ったり、炎上の促進に働きかけるなどの行動を起こすことがあるのです。

これはネット弁慶の「自分が間違いを正している」「間違いを起こした人は罰せられるべきだ」などといった偏った価値観が影響しており、1度ネット弁慶に目をつけられてしまうと餌にされ、炎上するまで攻撃されてしまいます。炎上した相手はネット内で過ごしにくくなるどころか、場合によっては実生活までも影響を受けてしまうことがあるため、注意しておきましょう。

3.居場所を特定され嫌がらせを受けた

ネット弁慶とトラブル・ケンカになり「居場所を特定され嫌がらせを受けた」という被害を受けた人もいます。ネット弁慶は、情報収集能力に長けているため、何か悪ふざけや悪質なことをした人の個人情報を調べ上げ、ネット上で晒すことがあります。結果的にその情報が間違っており相手に多大な迷惑がかかったというニュースもありました。

ネット弁慶はそうやって調べ上げた相手に対して迷惑電話をかけたり、郵便を送りつけたり、相手が頼んでもいない宅配ピザを送りつけるなどの嫌がらせを行うこともあるのです。

4.人格を否定するような罵詈雑言を書き込まれた

「人格を否定するような罵詈雑言を書き込まれた」という人もいます。ネット弁慶は、嫉妬心や偏った正義感から、非常識な行動を取ることも少なくありません。投稿している情報や表現が少し間違っていたり、ネット弁慶の気に入らない情報が目につくと、「学校でどんな勉強をしてきたらこうなるのか」「そんなこともわからないなんて人として恥ずかしい」など、間違いの指摘とは方向性が違うことまでコメントしてくることがあります。

それに対し反論すると余計に火がつき、もっとひどい言葉で責め立てられることがあるのです。ネット弁慶は、語彙力が十分にあるため、論破するまで執拗に言葉を並べてきます。人によってはトラウマになってしまうほどのひどい言葉を浴びせる人もいるため、注意しておきましょう。

5.SNSで繋がる友人が被害を受けた

ネット弁慶とトラブル・ケンカになった結果、「SNSで繋がる友人が被害を受けた」という人もいます。当事者が、最初に問題となるような言動を起こしたのかもしれませんが、ネット弁慶に捕まってしまったばかりに、個人情報を調べ上げられ、SNSでこれまでやり取りをしていた友達が被害にあうことも珍しくないのです。ときにはあなたの悪い噂をネットで繋がる友達に風潮されることもあります。

6.アカウントを乗っ取られた

ネット弁慶とトラブルになった結果、「アカウントを乗っ取られた」という人もいます。ネット弁慶は情報収集能力に長けていることもあって、ターゲットにした人の個人情報を片っ端から収集しようと働きます。そして攻撃がヒートアップしてしまうと、収集した個人情報からSNSのパスワードを考え、不正にログインしてアカウントを乗っ取ることがあるのです。

アカウントを乗っ取られてしまうと自分の意図していない言葉が書き込まれてしまったり、他人にメッセージを送られてしまうこともあります。SNSのパスワードを誕生日など簡単なものにしておくと、パスワードが特定されやすくなってしまうため、注意が必要です。