「本当に優しい人は傷つけ方を知っている」ってどういう意味?その理由・元ネタ

本当に優しい人は傷つけ方を知っているという言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。

しかしその意味やそう言われる理由、何が元ネタになっているのかわからないですよね。

そこで今回は、本当に優しい人は傷つけ方を知っているという言葉の意味を解説していきます。

「本当に優しい人は傷つけ方を知っている」の元ネタ・語源

本当に優しい人は傷つけ方を知っているという言葉の元ネタ・語源はハッキリしていません。

いつからかSNS上でこの言葉がよく使われるようになっていきました。

しかしその元になったのではないかと言われている漫画があります。

それは少年マガジンで連載されているボクシング漫画、「はじめの一歩」内で出てくるセリフです。

主人公の「一歩」の対戦相手である真田は、プロボクサーであると同時に医者でもありました。

その真田が「医者は人を治す術を知っている。故に、どこをどうイジれば人が壊れるかもよく知っている」と不敵につぶやくシーンがあります。

この言葉が変換して、「本当に優しい人は傷つけ方を知っている」になったという話があるのです。

また、芸人のスピードワゴン小沢さんが、ワイドナショーという番組で「本当に優しい人は傷つけ方を知っている」と発言したという話もあります。

元ネタや語源はハッキリしていませんが、これが今のところ有力な説となっています。

「本当に優しい人は傷つけ方を知っている」の意味

「本当に優しい人は傷つけ方を知っている」という言葉の意味は、優しい人ほど、相手に何をすれば傷つけられるかどうかわかっているということです。

それを実践するかどうかはさておき、優しい人ほど相手を傷つける技術が高いという意味となります。

優しい人ほど怒ると怖いとよく言われますが、それは相手を傷つける能力が高いからこそとも言えるでしょう。

普段は優しい人なのですが、もしもその人を怒らせてしまえば、とんでもない逆襲にあってしまうということです。

優しい人はなかなか怒りませんが、もしも怒らせてしまったときは怖いため、優しいからといってその人の前でワガママに振る舞わないように注意しようという意味で、この言葉はよく使われるのです。

「本当に優しい人は傷つけ方を知っている」理由とは?

本当に優しい人は傷つけ方を知っている理由は、相手の気持ちを考えられる人だからです。

相手の気持ちに寄り添い、気持ちをわかってくれるからこそ、人は相手に優しくできるものですよね。

相手が言われたくないと思っていることを言わないようにして、相手が欲している言葉を与えるからこそ、優しい人となります。

しかしそれは相手の心が手に取るようにわかるということですよね。

相手が何を欲しているかがわかれば、相手が何を言われたら傷つくかということもわかります。

そのため、優しい人の意思決定一つで、相手を救うこともできますし、相手を大きく傷つけることもできるのです。

相手がまったく気にしていない部分を責めても、相手は傷つかないですよね。

優しい人は相手の弱点がわかるからこそ、そこを的確に打ち抜くことができるのです。

実際に優しい人は他人を傷つける?

優しい人は傷つけ方を知っていますが、実際にそれを実践することはほとんどありません。

まず基本的に優しい人なので、相手の傷つけ方がわかっても、それはやってはいけないことだという倫理観があります。

そして、相手と喧嘩をしたり、大嫌いになったりしても、それを言えばさらに揉め事が大きくなってしまうという考えもあるものです。

優しい人は相手の心理を見抜ける人、つまりは頭の良い人なので、不用意に問題を大きくするようなことはしません。

優しい人は冷静で賢いため、基本的には他人を傷つけることはないでしょう。

ただし、優しい人が冷静さを失ってしまうほど怒ったときは、他人を傷つけてしまうこともあります。

どうしても許せないことが起きたり、しつこく相手から攻撃されたりしたとき、優しい人も人間ですので感情的になってしまうことがあるものです。

そのときは誰も止めようがないほど、辛辣な言葉が矢継ぎ早に飛んでくることになるため、注意しておきましょう。

優しい人だからといって調子に乗らないように

本当に優しい人は傷つけ方を知っているという言葉について解説してきましたが、基本的には優しい人が人を攻撃することはありません。

しかしあまりにもひどい行いをすると、攻撃してくることもあります。

そうなればあなたの心は二度と立ち直れないほど傷つけられることになるため、相手が優しい人だからといって調子に乗ってしまわないよう注意しておきましょう。