「丞」という漢字を子供の名づけで使いたいと思っている人もいるでしょう。
しかしあまり見慣れない漢字だけに、本当に名前につけて問題ないのか気になりますよね。
そこで今回は、「丞」を名前につけるのは良くないのか、解説していきます。
もくじ
「丞」という漢字の意味・成り立ちとは?
「丞」という漢字の意味としては、穴に落ちた人を救いあげるという意味があります。
穴に落ちた人を、両側から人が救いあげようとする姿を模した象形文字が変化して、「丞」という漢字になりました。
名前に「丞」という漢字をつければ、他の漢字の組み合わせにもよりますが、「人を助けられるような優しい子になって欲しい」という意味になるでしょう。
また、昔の日本では、役所の補佐官を指すときに使われていた漢字でもあります。
天皇や王を補佐する大臣を「丞相(じょうしょう)」と言いますよね。
そのため「丞」には、誰かを補佐するという意味もあります。
「丞」の読み方は、「ショウ、ジョウ、すけ、すすむ、たすく、つぐ」です。
音読みだと、「丞ける(たすける」となります。
「丞」という漢字には悪い意味がある?
「丞」という漢字には悪い意味があるのではないかと気にしている人もいるでしょう。
しかし「丞」という漢字には基本的に悪い意味はありません。
ただし、「補佐する」という意味があるため、それを悪く捉える人もいます。
「補佐」ということは、その本人はサポート役で、リーダーや主人公ではありませんよね。
「丞」という漢字を名前にいれたからといって、その通りの人間に育つわけではありませんが、どうしてもそれが気になるのであれば、「丞」という漢字は避けたほうが良さそうです。
「丞」を名前につけるのは良くないと言われる理由
「丞」を名前につけるのは良くないと言われるのは、「丞」という漢字が読みにくいからです。
「丞」という漢字は日常的に使われる漢字ではないですよね。
なかなか見ない漢字ですので、名前の読み方を毎回聞かれてしまうなどの弊害が起こる可能性があります。
- 諒丞(りょうすけ)
- 丞(すすむ、たすく)
- 丞梧(しょうご)
- 諒丞(あきつぐ)
名前をつけるとしたらこのような名前になりますが、初見で読める自信がある人はそれほど多くないでしょう。
読みにくい名前などいくらでもありますが、それを懸念して「丞」という漢字を避ける人もいるため、名前に入れるかどうかはよく考えたほうがいいです。
「丞」を名前につけるとキラキラネームになるから良くない?
「丞」を名前につけると、キラキラネームになってしまうから良くないという話もあります。
しかしキラキラネームは、漢字を当て字で読ませて、特別な読み方をさせる名前のことですよね。
「丞」という漢字を名前に使うときは、本来の読み方である「すけ、しょう」という読み方をさせることが多いため、キラキラネームとは言えません。
ただし、あまり見慣れない漢字ということもあり、イメージだけでキラキラネームだと思ってしまう人もいるようです。
それは相手側の大きな勘違いですが、見慣れない漢字はそのようなイメージを持たれてしまうことがあるのも事実です。
また、古い時代によく使われた漢字ですので、「古臭い」というイメージを持たれてしまうこともあります。
悪い意味はない
「丞」を名前につけるのは良くないという話でしたが、「丞」という漢字には悪い意味があるわけではありません。
意味としても素晴らしい意味が込められているため、こだわりがあるのであれば名前につけるのも良いでしょう。
ただし、やはり読みにくいという部分がネックとなるため、それが気になるのであればもっと一般的な漢字を使ったほうが良いです。