話を聞いてから理解するのに時間がかかるという人もいるでしょう。
人の話を理解するのに時間がかかることで、ADHDや発達障害かもしれないと思うこともありますよね。
そこで今回は、聞いてから理解するのに時間がかかるのはADHDなのか、その原因について解説していきます。
人の話を理解するのに時間がかかるのはADHD?発達障害?
人の話を理解するのに時間がかかるという人もいますよね。
話を聞いた後、10秒ほどしてから「あ、そういうことか」と理解するまでに時間がかかる。
言葉自体はわかっているのに、頭に定着するまでに時間がかかる。
本を読んでいるときはうまくそれを理解できず、本を読むスピードがかなり遅い。
このようにして、言葉の意味がわからないわけではないのですが、入ってきた情報を咀嚼するのに時間がかかってしまうのです。
そのため、もしかしたら自分はADHDや発達障害なのかもしれないと思う人もいるでしょう。
結論を言えば、このような症状があるからといって、ADHDや発達障害とは言えません。
それ以外にも、多動性や衝動性、不注意などの症状があれば、ADHDの可能性はあります。
しかし、人の話を理解するのに時間がかかるだけであれば、ADHDだとは言えません。
もちろん、正しく判断したいのであれば、医師の診断を受けるべきですので、絶対という話ではありませんが、とりあえずは安心して良いでしょう。
聞いてから理解するのに時間がかかる原因とは?
ADHDや発達障害の可能性は低いという話ですが、ではなぜこのようなことが起きるのでしょうか。そこでここからは、聞いてから理解するのに時間がかかる原因について解説していきます。
1.想像力が弱い
聞いてから理解するのに時間がかかる原因としては、想像力が弱いというものがあります。
言葉や文章だけで映像を想像する力が弱いため、なかなか相手の言葉を理解し辛いのです。
想像力が弱い場合、相手の気持ちも想像できない場合がありますが、必ずしもそうだとは限りません。
相手の気持ちを想像できるけど、文章や言葉から映像を想像することだけが苦手という人もいます。
このタイプの人は、特に本を読むのが苦手だったり、スピードが遅かったりすることが多いです。
2.人見知り・社交不安障害・対人恐怖症
聞いてから理解するのに時間がかかる原因として、かなり多いのが、人見知り・社交不安障害・対人恐怖症があるというものです。
このような症状があると、特に初対面の人と話をするときは、緊張してしまいますよね。
ドキドキしながら相手の話を聞くことになるため、平常心ではありません。
そのような状態であれば、相手の話を理解するのに時間がかかるのは当然です。
つまり、別の要因によって相手の話をまともに聞けていない状態になるため、理解するのに時間がかかってしまうのです。
これが原因の場合、慣れている人が相手であれば、言葉の理解は速いです。
また、読書も問題なくできるでしょう。
初対面の相手や苦手な相手の言葉のみ、理解するのに時間がかかるという場合は、人見知り・社交不安障害・対人恐怖症などであるパターンが多いのです。
3.相手の説明が下手
聞いてから理解するのに時間がかかる原因が、相手にある場合もあります。
相手の話が下手過ぎて要領を得ないため、理解するのに時間がかかるのです。
上司や先輩などの中には、説明が下手な人がいますよね。
話の途中で別の方向に話が飛んでしまったり、わざわざ難しい言葉で説明したりする人がいます。
このような説明であれば、理解するのに時間がかかって当然です。
特定の人の話だけ理解するのに時間がかかるという場合、これが原因の可能性が高いため、自分の責任だと思わないようにしましょう。
聞いてから理解するのに時間がかかる場合の対処法とは?
聞いてから理解するのに時間がかかる場合、ADHDではなくても、少し人とは違う部分がある可能性があります。
その場合、頭の中で反芻するようにしたり、相手とたくさん話をして会話のパターンを知ることで理解しやすくなったりという対処法が使えます。
工夫することで、人とは違う部分を補うことができるものですので、自分なりの対策を見つけてみてください。