ちょけるとはどのような意味なのでしょう。大阪などで使われる関西弁のようにも思えますが、北海道、愛知、福岡、岡山、新潟でも方言として使われています。それを考えれば由来が気になるところですが、類語やちょける人の心理も気になるところです。そこでこの記事ではちょけるについて解説していきます。
もくじ
ちょけるの意味とは?類語やいちびるとの違い
ちょけるという言葉にはどのような意味があるのでしょうか。また、ちょけるに似た言葉でいちびるという言葉も存在します。両者にはどのような違いがあるのでしょう。
1.ちょけるの意味とは?類語とは?
ちょけるとは、ふざけるという意味で使われる言葉です。「調子に乗っている」「悪ふざけしている」ような人に対して、「あいつちょけてるな」と言います。基本的には方言ですが、関西の芸人がテレビで使用することも多いため、関東でも伝わる場合が多いです。
ちょけるの類語は「ふざける」「悪ふざけ」「悪ノリ」などです。「おちょくる」という似た言葉も存在しますが、これは相手にちょっかいをかけるという意味ですので、ちょけるとは違います。間違えないように注意しておきましょう。
2.いちびるの意味とは?
いちびるとは、ふざけるという意味で使われる言葉です。ちょけると同じような意味がありますが、少し意味が違います。
ちょけるは冗談やツッコミとして使う言葉です。それに対していちびるは、本当にイライラしているときに使う言葉となります。そのため、どちらかといえば悪い意味があり、ちょけるのように軽く使うことはあまりないのです。
ちょけるは関西の方言?由来は?
ちょけるという言葉は関西の方言として認識されていますが、大阪周辺だけで使う言葉ではありません。北海道や新潟、愛知、岡山、福岡など、様々な地方の方言としても使われています。
大阪人が使う関西弁として有名な言葉ではありますが、実際には北海道から福岡まで、全国的に使われる言葉でもあるということなのです。
ちょけるという言葉の由来は「戯ける」から来ています。一般的な読み方として「戯ける=おどける」、もしくは「たわける」という読み方をしますが、実はこの漢字で「ちょうける」と読むこともあります。
戯けるはふざけるという意味ですので、「ちょうける」が「ちょける」に変化していき、これが由来となって「ちょける」という言葉が生まれたのです。
すぐにちょける人の心理
周りにすぐちょける人がいるという人も多いでしょう。なぜこのような人はすぐにちょけてしまうのでしょうか。そこにある心理やちょける理由を紹介していきます。
1.自分以外の人を見下している
ちょける人には自分以外の人間を見下しているという心理があります。すぐにちょけるということは自分は面白いという自信を持っているということです。
それはある意味、自分以外の人間は面白くないと思っているということになるでしょう。実際に地頭が良いことも多いため、ちょける人は上から目線になってしまいやすいのです。
2.寂しがり屋
すぐにちょける人の心理には、寂しがり屋な気質が潜んでいることも多いです。つまり、ちょける理由は相手のら気を引こうとしているということになります。
面白いことを言えば人がたくさん集まってきますし、好かれやすくもなるでしょう。そうすることで寂しさを紛らわせることができるため、自分自身のためにちょけているという人も多いのです。
3.真面目な空気を自分が好きな空気に変えたい
すぐにちょける人の心理としては、 真面目な空気を自分が好きな空気に変えたいというものがあります。つまり、真剣な雰囲気が苦手なのです。そのため、ちょけることで苦手な空気を壊そうとします。
こういったタイプの人は明るい人が多いのですが、真面目な話を相手にさせず、時として自分勝手に思われることも多いです。会話することでイライラしてしまいそうだという人の場合、真面目な話は別の人とした方が良いでしょう。
4.プライドが高く優位な立場でありたい
すぐにちょける人の中には、プライドが高く、相手よりも優位な立場でありたいと考える人もいます。これはちょけることによって、「みんなを笑わせられる自分はすごい」「この場の主導権を握っている自分こそ一番だ」と思っているということです。
特に周りにいる人数が多ければ多いほど、ちょける人はこの場の中心人物でありたいという気持ちが強くなり、ちょける回数も多くなります。一見ふざけているように見えても、内心はプライドが高いのです。
5.笑わせれば何でも許されると思っている
すぐにちょける人は笑わせれば何でも許されると思っていることも多いです。笑わせるためにひどい言葉で人を傷つける人も多いですが、すぐちょける人はそのようなことになっても罪悪感を覚えることはありません。
むしろ笑いになったのだから良いだろうと、自慢気な気持ちを持っています。笑わせることしか考えておらず、相手の気持ちのことなどまったく考えていないのです。そのため、特定の人たちからは嫌われてしまうこともあります。
6.自己顕示欲が強い
すぐにちょける人は自己顕示欲が強いです。笑わせるということは自分の思い通りの感情を相手に抱かせるということになります。まるで相手を誘導し、操っているような感覚に陥るため、笑わせることで自己顕示欲は満たされるものです。
また、笑わせれば相手よりも自分のほうが面白いと実感することもできます。自分のほうが実力だと証明できれば、自己顕示欲も満たされるでしょう。このようにして、常に自己顕示欲を満たすことを求めているからこそ、ちょける人はいつでもふざけるのです。
7.笑いを取ることに自信がある
すぐにちょける人は笑いを取れると自信を持っています。自信がない人は周りをしらけさせてしまうのが怖いため、笑わせようともしないものです。自信があるからこそ、いつでもちょけます。しかし必ずしも笑いを取れるわけではなく、スベってしまうことも多いです。
8.笑いに逃げて自分の本心を隠したい
すぐにちょけてしまう人には、笑いに逃げて自分の本心を隠したいという心理があります。周囲に本心を知られてからかわれたり傷付くのが怖くて、それに触れられないように笑いでごまかし、自分を守っているのです。
また、いつも笑いに逃げて本心を隠してしまう人は、しばしば周りから誤解を受けがちです。どんなことを言っても笑ってるから何を言っても大丈夫、いつもふざけているから真剣に考えてない、と思われてしまいます。
そのため、すぐにちょける人とというのは表面的に明るい性格に見えても、実は心の中にコンプレックスを抱えていたり、本心をさらけ出せなくて苦しい思いをしたりしてしまうことがあります。
すぐにちょける人の特徴
すぐにちょける人には共通する特徴が存在します。これを知ることで、ちょけやすい人を見分けることができるようになるため、どのような特徴があるのかしっかり覚えておきましょう。
1.人を楽しませることが大好き
すぐにちょける人の特徴としては、他の人を楽しませることが大好き、まわりの人に笑顔でいてほしいという心理が働いているという特徴があります。そのため、ちょっとでもちょけられそうと感じると、ちょけて他の人を楽しませようというサービス精神が豊富な人が多いです。
また、これらの特徴を言い換えると、周囲の状況を冷静に分析しているという点も挙げられます。すぐにちょける人というと、お茶目な印象を受けがちですが、意外と冷静な一面も持ち合わせているのです。
2.空気が読めない
すぐにちょける人の特徴として、空気が読めないということが挙げられます。なぜ空気が読めなくなってしまうのかというと、ちょける人は「どんな場面でもふざけられる自分はすごい」と自己満足をしている部分があるからです。
そのため、本当はふざけてはいけない場面でもちょけてしまいます。自分を満足させるために場の空気を読まずにふざけた発現や行動をしてしまうのです。まさに空気が読めない人の典型的な特徴でしょう。
3.イケメンではない
すぐにちょける人の見た目はイケメンではない人の方が多いです。人間は基本的に承認欲求というものが備わっていますが、イケメンの人の場合は周りからチヤホヤされることによって承認欲求を満たします。
しかしイケメンではない人はそのような経験を得ることが少ないため、おどけたりすることによって周りの人を楽しませ、自分の承認欲求を満たそうとするのです。
4.自己中心的
すぐにちょける人には、自己中心的という特徴も存在します。自己中心的な人というのは他人の気持ちを考えることが無いので、場の雰囲気を読むことが出来ません。
そのため、どんな状況でも自分は好き勝手に発言しても良いものだと勘違いしており、ちょけてはいけない場面でちょけてしまうのです。また、自己中心的な人は反省をすることが無いので、周りの人が注意してもなかなか改善されないという特徴もあります。
5.人の話を聞いていない
すぐにちょけてしまう人の特徴として、人の話を聞いていないことがあげられます。とにかく面白いことが好きで、自分が何を話すかということだけしか考えていないため、他人の話に耳を貸さないのです。
基本的にちょける人は他人の発言には興味がありません。自分が発信することは得意ですが、他人の話を受信することは苦手なのです。
6.無神経
すぐにちょける人には、無神経という特徴も存在します。無神経というのはつまり、人に気を使うことができなかったり、その場にそぐわない発言や行動をしてしまったりする人のことです。
さらに無神経な人は自分がそのような症状があることを自覚していないため、反省することが無いという特徴もあります。
すぐにちょける人が無神経なのは、笑いを最優先に考えているからです。そのため、笑いのためならば人が傷つくことを平気で言ってしまい、無神経だと思われてしまうのです。