「自分はできると思っている人」のことを専門用語でなんと言うか知っていますか?
また、それ以外にも様々な言い方や言い換えの言葉があります。
そこで今回は、自分はできると思っている人の言い方や、その意味、心理などについて解説していきます。
「自分はできると思っている人」の言い方・専門用語・意味とは?
「自分はできると思っている人」のことを専門用語で、ダニングクルーガー効果と言います。
ダニングクルーガー効果とは、自分のことを正しく評価することができず、過大な評価をしてしまうことです。
まさに、自分はできると思っている人にピタリと当てはまる言葉ですよね。
ダニングクルーガー効果は認知バイアスの一つです。
そのような認知をしてしまう原因は、先入観やこれまでの経験により、自分自身のことを正しく評価できなくなってしまうからとされています。
能力が低い人は、能力が高い人のことを「能力が高い人だ」と認識できないですよね?
そのようにして、自分に能力がないために、周囲の人を正しく評価できず、自己評価が高くなってしまうのです。
ダニングクルーガー効果の言い換え・類義語としては、「岡目八目」「意識高い系」「過大評価」「優秀だと思っている」などの言葉があります。
自分はできると思っている人は、特に職場では疎まれる存在となるため、注意が必要です。
自分はできると思っている人の心理3つ
自分はできると思っている人は、どのような心理でそう思ってしまうのでしょうか。そこでここからは、自分はできると思っている人の心理を解説していきます。
1.過去の経験により自信がある
自分はできると思っている人の心理としては、過去の経験によって自信を持っているというものがあります。
受験や学生時代の部活、昔の仕事での成功など、過去に自分が何かで成功したという体験があるとしましょう。
そのような成功体験があれば、自分に自信を持つことになりますよね。
それ自体は間違ったことではありませんが、その成功体験により、別の事柄でも自分は優秀だと思ったり、周囲の人に能力面で追い抜かれたとしても自分を周囲の人より能力が下回ったことに気付けなかったりします。
過去の成功体験による自信を基準として自分を評価しているため、自分の能力が低いことに気づけないのです。
このような人はよく、過去の成功を自慢気に語るものですので、そういう意味でも仕事場では嫌われていることが多いです。
2.プライドが高いため自分の能力が低い可能性を見出せない
プライドが高いため、自分の能力が低いという可能性をまったく考えていないというのも、自分はできると思っている人の心理です。
プライドが高い人は、自分はできる人だと思っているからこそ、高いプライドを持っているわけですよね。
そのような人は、自分の能力が低いなどということが、あるはずがないと思っています。
その可能性を1ミリも感じていないのです。
そのため、結果が出ないときや失敗したときは、周囲のせいにしたり、今回はたまたまだと思い込んだりするのです。
そのせいで自分を正しく評価できず、自分を仕事ができる人間だと思い込んでしまいます。
3.他人を正しく評価できないため自信を持つ
他人を正しく評価できないため、自信を持つというのも、自分はできると思っている人の心理です。
能力がない人が、他人を正しく評価できるはずないですよね。
能力がないということは、評価する能力もないということですので、それにより他人は能力が低いと決めつけてしまいます。
周囲の人が能力が低いと思い込んでいれば、相対的に自分は能力が高いということになってしまうでしょう。
そもそもの能力が低い人は、このようにして自分に自信を持ってしまいます。
テレビで野球やサッカーのようなプロのプレーを見て、ケチをつけるような人はまさにこのタイプですので、注意しておきましょう。
能力が高い人は謙虚
自分はできると思っている人は、能力が低いからこそそのような勘違いをしてしまいます。
実際に能力が高い人は、謙虚なものですよね。
横暴になれるのはある意味で、能力が低い人の特権ということになるのです。