いい人のふりして実は恐ろしい人間がいることを知っていますか。
このような人をカバートアグレッションと呼びますが、注意しておかないと寝首をかかれるかもしれません。
そこで今回は、いい人のふりして実は恐ろしい人間の特徴や心理、対処法などについて解説していきます。
もくじ
いい人のふりして実は恐ろしい人間がいる…
いい人のふりして実は恐ろしい人間が世の中には存在します。
そのような人はあなたの秘密を周囲にバラしておきながら、「あれ?内緒なんだっけ?あなたのためになると思って言ったんだけど、ごめん」などと言ってきます。
また、あなたが上司に評価されるようになると、上司に対して「彼は確かに人望が厚いです。しかし、彼自身には出世したいという欲がないため、大きな仕事を任せると彼は精神的に追い詰められてしまうかもしれません」というように、優しいフリをして評価を下げるようなことを陰で言うこともあります。
つまり、いい人のふりをして、実は相手の評価を下げたり、攻撃したりするのです。
このような人たちのことを、カバートアグレッションと呼びます。
カバートアグレッションとは、優しさを装って攻撃してくる人のことを指し、表面的には優しい人のため、周囲も本人も相手の攻撃性に気づけず、知らず知らずのうちに追い詰められていくことになります。
このような人があなたの近くにいて、標的にされてしまうと、いつの間にか様々な不利益を被ることになるため、注意しておかなければなりません。
また、このような人のことをフレネミーと呼ぶこともありますが、基本的には同じような意味です。
フレネミーとは、フレンド(友達)とエネミー(敵)が合わさった言葉で、友達のフリをして相手に攻撃をする人のことです。
カバートアグレッションもフレネミーも、一見良い人という点は共通しているため、同じような人間だと理解しておくと良いでしょう。
いい人のふりして実は恐ろしい人間の特徴とは
いい人のふりして実は恐ろしい人間には、様々な特徴があります。以下がその特徴です。
- ミスを装って相手の不利益になることをする
- リアルな嘘をつく
- ピンチになったら急に怒る
- 常に被害者を装う
- 相手の罪悪感を刺激する
- 人当たりが良く周囲の人から良い人と思われている
- 賢くてずるい
いい人のふりをして実は恐ろしいカバートアグレッションは、直接的に相手を攻撃することはありません。
それが攻撃だとわからないように攻撃することが得意なため、ミスを装って相手を陥れたり、リアルな嘘をついて相手を騙そうとしたりします。
そして、常に自分は被害者だというスタンスをとり、相手に罪悪感を感じさせて、物事を正当化しようとするのです。
カバートアグレッションの一番面倒な特徴は、人当たりが良いというところでしょう。
あなたに対してはもちろん、周囲の人に対しても表面上は優しいため、攻撃を受けている本人すら彼の悪意に気付けないこともあります。
仮にあなたがカバートアグレッションであることに気づいたとしても、周囲の人には「あの人がそんなことをするはずがない」と言われてしまうのです。
そのため、カバートアグレッションの標的にされると、かなり厄介なことになってしまいます。
いい人のふりして実は恐ろしい人間の心理とは
いい人のふりして実は恐ろしい人間は、なぜそのようなことをするのでしょう。その心理は以下のようなものとなります。
- 自分が優位に立ちたい
- 全てを自分の思い通りにしたい
- リスクなく相手を陥れたい
- 自分の意に沿わない相手は加害者である
いい人のふりして実は恐ろしい人間は、自分が優位に立ちたい・全て自分の思い通りにしたいという欲求が人より強いです。
この欲求を実現するために、彼はマニピュレータ(操る者)となり、いい人のふりをして相手を陥れるのです。
また、普通の人間であれば相手を攻撃することを、悪いことだと考えますよね。
自分の中にある正義感や罪悪感によって、攻撃してはいけないと考えます。
しかし、マニピュレータは相手を攻撃しても罪悪感を感じることがありません。
なぜなら、自分は被害者だと思っているからです。
自分の邪魔になるもの、自分の意に沿わないものは全て敵で、自分は被害者だから相手に何をやってもいいと思っています。
つまり、マニピュレータにとって相手を攻撃することは、正義の鉄槌であるという解釈なのです。
もちろんそれは客観的に見れば間違いなのですが、本人はそのことに気づかないため、悪気もなく徹底的に相手を攻撃します。
いい人のふりして実は恐ろしい人間への対処法とは
いい人のふりして実は恐ろしい人間が周囲にいる場合、いったいどうすればいいのでしょうか。以下がその対処法となります。
- 関わらないようにする
- 自分の情報を渡さない
- 相手の言葉を証拠として残す
- 別の敵を用意する
いい人のふりをして実は恐ろしいカバートアグレッションに対しては、関わらないようにするというのがベストな対処法です。
相手はかなり頭が良く、また周囲からの信頼も得ています。
そのような相手に真正面から対抗しようとしても、結局はあなたが不利益を被ることになるため、できるだけ関わらないようにしたほうが安全なのです。
そして、あなたの個人的な情報を相手に渡すと、それを利用して攻撃されてしまうため、できるだけ自分の話を相手にしないようにしましょう。
もしも、どうしても相手に対抗したいのであれば、会話の内容を証拠として残しておいてください。
LINEやメールというような履歴が残るツールを使って会話するようにして、いざというときに相手の言葉の矛盾が客観的にわかるようにしておくのです。
また、別の敵を用意してあげるという方法もあります。
「あの人があなたのことをこう言っていたよ」というようなことを言って、相手にとって自分の不利益になる相手を作り出してください。
そうなれば、相手はその人を攻撃することになりますよね。
このようにして攻撃する相手を増やせば、その分被害者も増えることになるため、カバートアグレッションを行う人の評価は下がっていくことになります。
攻撃する相手を増やすことで、その人の正体が露呈することになるため、窮地に追い込むことができる可能性があるのです。
できるだけ関わらないこと
いい人のふりをして実は恐ろしい人間は、あなたの周囲にもいるかもしれません。
もしもそのような人を発見したら、できるだけ関わらないようにするのが最善の方法です。
妙な正義感で相手を正そうとすると、あなたが被害を被ることになります。
相手は優秀で狡猾な悪魔ですので、あなた自身のために極力関わらないようにしてください。