息子が失恋して落ち込んでいるのを見れば、何とかしてやりたいと思うのが親心というものでしょう。
ただ、「そうは言っても、どんなふうにすれば息子の心を癒せるのかわからない」と悩む方も多いはずです。
ここでは、そんな方のために、息子が失恋して落ち込んでいる時の対処法を紹介します。
息子が失恋して落ち込んでいる
息子が彼女に振られてしまい、落ち込んでいると、なんとかしてあげたいと思いますよね。
しかし家族といえど、そこまで踏み込んで良いものか、悩んでしまいます。
とはいえ、大事な息子。何もしないわけにはいきません。
このようなとき、いったいどうすれば良いのでしょうか。
息子が失恋した時の対処法6つ
息子が失恋したときの対処法を実行する際には、息子の心理を理解してあげることが大切です。
それを踏まえた上での対処法となるため、実践してみましょう。
1.自分の失恋体験を話す
失恋して落ち込んでいる息子さんを少しでも励ましたいと思ったなら、まずは自分の失恋体験を話して聞かせましょう。
これまでに経験した失恋のエピソードを話して聞かせるのですが、できるだけ息子さんの年齢に近いころのエピソードを語るのがポイントです。
たとえば、息子さんが中学生なら、自分も中学生の時に経験したエピソードを話しましょう。
もし、中学生時代にそういう経験がないのなら、高校時代の経験を中学の時のこととして語ればOKです。
場合によっては、大人になってからの経験を学生時代のこととして話してもいいでしょう。
「お母さんもこういう経験をしたけど、立ち直ってすてきな恋人を作ることができた」という流れにすると、息子さんは精神的に楽になる可能性があります。
2.夫から失恋経験を話してもらう
そのように自分の失恋経験を語っても、息子さんが反発するケースもあります。
「お母さんは女だから、男の僕の気持ちなんてわからない。女と男では感じ方も違うし」
というように、息子さんが納得しないケースです。
その場合のおすすめ対処法は、夫から息子さんに、自分の失恋体験談を語ってもらうというやり方です。
恋愛に関する話は、男同士でしたほうが、リアリティがありますし、息子さんを納得させやすいものです。
息子さんが失恋して落ち込んでいることを夫に伝え、「自分の経験を話してやってほしい」と頼んでみましょう。
そのことによって父と子の絆が強まることもあります。
3.「自分磨き」を勧める
息子さんが自分磨きをして、男性としての魅力を増すことができれば、次の恋愛がうまく行く可能性は高くなるものです。
そのため、息子さんに「自分磨きをして、今よりももっと魅力的な男になれば?」と勧めてあげるのも一つの手です。
自分磨きの中身としては、
- 勉強をがんばる
- スポーツをがんばる
- 部活をがんばる
- 身だしなみに気をつけて常に清潔であるように心がける
というようなものとなります。
自分磨きというとおしゃれに力を入れるという方向に行きがちですが、
「おしゃれよりも清潔感が大事。女子はそこを見ている」
ということを教えてあげましょう。
ただ、もしかしたら息子さんは逆説的に捉え、
「自分がそれだけダメだということなんだ」
と思ってしまい、反発してしまうこともあるかもしれません。
しかしそれは一時的な反発で、自分磨きをして、新しい恋愛をすることができれば、アドバイスしてくれた両親に感謝するようになります。
ただ、あまりにも息子さんのことを、
「ここがダメ。あそこもダメ」
というように、否定し過ぎないということを注意しておきましょう。
4.息子の魅力を伝えてほめる
失恋すると、男性は自信を無くしてしまうケースが少なくありません。
「自分は女子にモテないダメ男だ」と思ってしまうケースです。
息子さんはそんなふうに思っているかもしれませんから、ぜひ、息子さんの魅力を直接本人に伝えて、ほめてあげて下さい。
ポイントは、外見の魅力と内面の魅力、その両方をそれぞれほめるということ。
「人にやさしいし男気もある」というように、内面だけほめても、「僕はイケメンじゃないから女子にモテない」というように男子は考えてしまいがちです。
ですから、人間的長所だけでなく、たとえば「脚が長くてスタイルがいいから、女子にモテないはずがない」というように、外見の長所もほめてあげましょう。
5.夫との出会いのエピソードを話す
息子さんにとって、最も身近な「男女のカップル」は、両親という存在になります。
ふだん、息子さんは両親のことを「カップル」という意識で見てはいないでしょうが、自分たちの出会いのエピソードを話して聞かせるというのも、有効な対処方法ではないでしょうか。
いつどこでどんなふうにして出会ったのか、どちらからどんなふうにアプローチし、恋愛関係になったのかなど、少々脚色してもかまいませんから、夫との恋愛話を息子に話すのです。
恋愛関係になって、それがうまく行ったからこそ結婚して息子さんが生まれたのですから、その「恋愛成功エピソード」を伝えることが、息子さんへの励ましになることもあります。
6.何もしない
正直、息子さんが失恋をしたとしても、両親ができることはありません。
自分のことを思い出してみてください。
学生時代、失恋した傷は自分、もしくは友達などと遊ぶことによって、癒したものではないでしょうか。
むしろ失恋したとき、両親にあれこれ言われたら、その内容がどのようなものであっても、イライラしてしまうものです。
そのため親としての役割は、何もしないという役割を真っ当することが大切になってきます。
しかし何もしない中で、両親ができることはあります。
- 息子の好物を食卓に出す
- 欲しがっていたものをプレゼントする
- いつもは口うるさくしていてもその日だけは優しくする
- 家族旅行に行く
このようにして、直接、失恋のことに触れず、間接的に優しくしてあげることで、息子さんは元気になることも多いものです。
息子さんが失恋したことに触れて欲しくなさそうであれば、何もせずに、このような優しさを与えるようにしましょう。
息子の気持ちに寄り添う
失恋して落ち込んでいる息子への対処法を紹介してきました。
このような時に、一番大切なのは、息子さんの気持ちに寄り添うということです。
息子さんがアドバイスを求めているのであればアドバイスし、放っておいて欲しいと思っているようであれば放っておくようにしましょう。
親としては落ち込む息子を放置しておけないかもしれませんが、何もしないのも愛情の形です。
息子さんの気持ちを汲んで、それに沿った対処をするようにしましょう。