孤独を楽しむことができるでしょうか?
世間では、「おひとりさま」という言葉が浸透してきていますが、独りでも孤独を感じないどころか、孤独を楽しんでいるという人がいます。
そんな、孤独を楽しむ人の心理と、寂しいと感じない心理とは何かを説明します。
自己完結型の性格をしている
人は、自分が感じた感情や思いを誰かに伝えたくなるものです。
感情を共有したり、やりとりをしていく中で友情を育んだり、人との距離感を縮めていきます。
しかし、人だからといって、誰しもがそうだと言い切ることはできません。
少なからず、自分の感情や思いを誰かに伝えるのが苦手だったり、感情を共有したりコミュニケーションを取るのが不得意だったりする人もいます。
そんな人の特徴として、自己完結型の性格をしているというものがあります。
自己完結型の性格とは、感情を表に出さずに、自分の中で処理してしまうような性格のことです。
感情を表に出さないと、思っていることは伝わりませんが、自己完結型の性格をしている人は、相手に思っていることを伝えなくても、感情が自己完結しているので、それでも平気です。
ですから、自己完結型の性格をしている人は、孤独を感じにくいですし、孤独を楽しむことができるのです。
独りだと孤独を感じない
独りでいるときの孤独よりも、大勢の人の中で独りでいるときのほうが、孤独感が強いと言われています。
孤独を楽しむことができる人は、それを心得ている人です。
孤独を楽しんでいる人は、自ら大勢の人の中に行くことはあまりないですし、賑やかな場所よりも、静かな場所を好む傾向があると言えます。
また、はじめから独りなら、孤独を感じることなどないのです。
独りだということを認め、受け入れ、納得している人は、孤独感を感じることがありません。
なので、孤独を寂しいと感じませんし、独りだということを楽しむ余裕があるのです。
単独行動が好き
孤独でいる人は、孤独を楽しめるからといって、決して友達や知り合いがいないわけではありません。
なかには、本当に孤独の人もいますが、大体が気の合う人や、仲の良い人がいます。
ならば、どうして独りでいたり、孤独を楽しもうとするのかというと、それは、単独行動が好きだからです。
- 相手に気を使わなくて済む
- 好きなところに行ける
- 嫌いなところは避けられる
- 何でも自分の思うままにできる
というような理由で、人と行動するよりも、孤独を取るのです。
孤独を好む人は、人間嫌いなのかなと勘違いされることも多いですが、それは間違いです。
人は好きだけれど、単独行動をするのが好きという人が、独りで行動をしているだけの話なのです。
人に合わせるのが嫌い
孤独を楽しむ人の中には、人が嫌いな人もいます。
もっと言うと、人が嫌いというよりも、人に合わせるのが嫌いで、苦手なのです。
人とコミュニケーションを取ったり、人と円滑に関係を築いていくためには、多少の我慢や忍耐が必要となります。
嫌いなものを好きだと言ったり、用事もないのにどこかへ行かなくてはならなかったり、時には愛想を振りまかなくてはいけない場面もあります。
そういった社交辞令や、上辺だけ取り繕ったものが苦手で、自分に嘘をつけない人ほど、孤独を好む傾向があります。
自分に嘘をついてまで相手に合わせるくらいならば、独りでいたほうが良い、むしろ独りの方が素直になれると思う人が、自分から孤独になっていることが多いです。
このようなタイプの人は、素直で純粋で、生真面目な性格をしている人である場合が多いでしょう。
孤独を意識していない
孤独を楽しめる人は、孤独であることをいちいち気にしていないどころか、意識すらしていません。
独りでいること、独りで行動することが当たり前なので、それについてわざわざ考えることなどないですし、人に指摘されたとしても普通のことなので気にもとめません。
もし、孤独を楽しめず、孤独が寂しいと感じている人がいるならば、それは、孤独ということを必要以上に意識しすぎていて、考えすぎている人です。
そして、孤独イコール寂しい、つまらないと思っている人は、その考えに縛られすぎていると思います。
人は本来、孤独なものです。
孤独ということは、珍しいことでも、特別なものでもありません。
孤独ということを心から楽しめる人は、それをちゃんと理解している人だと言えます。
孤独は寂しいものではない
孤独は寂しい、悲しい、つまらないと思われがちですが、決してそれだけのものではありません。
人と一緒に過ごす時間も大切ですが、自分と向き合う時間、独りで過ごす時間は大切な癒しの時間でもあります。
孤独を楽しみながら、自分を高める時間を設けて、より良い人間になれるように努力しましょう。