人間は時として、大きな困難に直面することがあります。
そんなとき、ピンチを乗り越えることができる人もいれば、潰されてしまう人もいるものです。
ここでは、困難を乗り越えることができる人と、潰れる人の心理の差がどこにあるのか、見ていくことにしましょう。
プラス思考かマイナス思考か
物事をポジティブに、プラス思考で考えることができる人は、困難を乗り越えることができますが、マイナス思考の人はどうしても潰れてしまうケースが多くなります。
たとえば、こぼれるギリギリまで水の張った洗面器を手で持って運ぶとしましょう。
そのようなとき、
「水平に保てばこぼれない。きっとこぼさずに運ぶことができる」
と考える人と、
「こんなにぎりぎりまで水が入っているのだから、きっとこぼしてしまう」
と考える人がいます。
この二人を比べると、前者の方が水をこぼさずに運べるものです。
これと同じことで、困難に直面した時にも、
「乗り越えられない困難はない。きっと乗り越えられる」
とポジティブに考える人の方が、実際に困難を乗り越えることができます。
マイナスに考えてしまう人は、不安によって、自分の実力を低下させたり、諦めてしまったりするため、困難を乗り越えにくくなってしまうのです。
冷静さを保てるかどうか
困難を乗り越えるために不可欠な心理的要素の一つが「冷静さ」です。
冷静さをなくして取り乱したり、パニックになったりしたのでは、困難を乗り越えることはできません。
冷静さを保つことのメリットには、
- 目の前の事態を客観視できる
- 自分の置かれた状況を正確に把握できる
- 複数の選択肢を持つことができる
- サポートしてくれる可能性のある人を探すことができる
といったものが挙げられます。
そのことによって、適切な対処法を見つけることができますから、結果として、困難を乗り越えることができるのです。
自信があるかないか
自分の能力や胆力に自信がある人と、まったく自信がない人を比べれば、当然、自信がある人の方が困難を乗り越えられます。
自信がある人は、成功体験を持っているものです。
過去にも困難を経験していて、その時は苦労しながらも乗り越えることができたという体験をしている人は、それが自信につながりますから、新たな困難も乗り越えることができます。
逆に、成功体験のない人は自信が持てず、困難に潰れることが多くなるでしょう。
勝ち気か弱気か
困難を克服するためには、困難に負けないだけの気迫や、闘志といったものも必要でしょう。
大きな困難に直面すると、人は弱気になってしまいがちですが、弱気になったのでは置かれた状況を打破することはできません。
「こんなことに負けてたまるか。必ず困難に打ち勝って見せる」
という闘志を持てる人こそ、困難を乗り越えることができるのです。
つまり、勝ち気で負けず嫌いの人は困難を乗り越えることができ、弱気になってしまう人は困難に潰されてしまうということになります。
性格の差でもありますが、苦しい時に強い心を持つことができるかどうかの差でもあるのです。
開き直れるかどうか
人生の中でも特に大きな困難の場合、どうがんばっても乗り越えられないということもあるでしょう。
どんなにポジティブで、成功体験豊富で、冷静な人でも、なかなか乗り越えられないほど、大きな困難やどうしようもないことが世の中にはあります。
そんな時には、
『開き直る』
ということが大事です。
「この困難を乗り越えられなかったとしても、別に命を取られるわけではない」
と開き直ると、余計な力が抜けるため、意外な対処法が見えてくるということがあります。
つまり、厳しい状況になった時に、最終的に開き直ることができるかどうかが、困難を乗り越える人と潰れる人の差ということになるのです。
大切なのは気持ちの持ち方
大きな困難に直面した時、乗り越えられる人と潰れる人にはどんな心理の差があるのか紹介しました。
要は、気持ちの持ちようです。
冷静さを保つように意識したり、開き直った考え方をすることによって、困難を乗り越える成功率はアップするものです。
キレイごとのように聞こえますが、本当にこれは大事なことになります。
困難に立ち向かうために、まずは心を困難と闘える状態にしましょう。