「生まれてきてごめんなさい」の元ネタ・語源は?漫画・ゲームが由来?

「生まれてきてごめんなさい」というセリフを聞いたことがある人も多いでしょう。

冗談でよく使われる言葉ですが、実はこれには元ネタがあるということを知っていましたか?

そこで今回は、「生まれてきてごめんなさい」の元ネタや語源を紹介していきます。

「生まれてきてごめんなさい」の元ネタは「ひぐらしのなく頃に」

「生まれてきてごめんなさい」の元ネタは、同人ゲームである「ひぐらしのなく頃に」です。

「ひぐらしのなく頃に」は漫画化やアニメ化もされ、いずれも大ヒットとなった有名作品です。

「ひぐらしのなく頃に」の中で出てくる、詩音というキャラクターが日記に「生まれてきてごめんなさい」と書いていたことにより、爆発的に広がった言葉なのです。

ただし、他の漫画などでも「生まれてきてごめんなさい」というセリフは使われています。

そのため、厳密な元ネタとなると、どの作品かはわからないという結論となってしまいます。

「ひぐらしのなく頃に」の元ネタは「太宰治」

「ひぐらしのなく頃に」で使われた「生まれてきてごめんなさい」というセリフですが、この元ネタは「太宰治」の可能性が高いです。

小説家である太宰治の作品「二十世紀騎手」において、「生まれて、すいません」というセリフがあります。

まさに太宰らしい台詞ですよね。

そのため、元々の語源で言えば、太宰治と一般的にはされています。

「太宰治」の元ネタは詩人「寺内寿太郎」

太宰治の「生まれて、すいません」というセリフは、言うまでもなく有名なセリフです。しかしこれも実は元ネタがあるという話があります。

太宰が生きていた時代、詩人の寺内寿太郎という人物がいました。

寺内寿太郎がいとこである山岸外史に手紙で詩を送ったのですが、その中に「生まれて、すいません」という一説が書いてあったのです。

山岸外史は太宰の友人であり、太宰はその手紙を見て、自分の小説にその一文を載せたと言われています。

豪快なパクリですが、実は山岸外史と太宰はお互いの会話の中の言葉であれば、早い者勝ちで使って良いという取り決めがあったようです。

そして太宰は、それが寺内寿太郎の詩であることを知らず、自分の小説に載せてしまいました。

寺内寿太郎は自分の詩が使われたことにショックを受け、文学をやめて失踪してしまったようです。

太宰も悪意があったわけではありませんが、まさに「生まれて、すいません」なエピソードですよね。

元ネタは寺内寿太郎だった

「生まれてきてごめんなさい」の元ネタを紹介してきましたが、元を辿れば寺内寿太郎とう詩人が生み出したものでした。

名も知らぬ詩人が生み出した言葉が、現代でも使われているというのは不思議な感じがしますよね。

もしかしたら普段私たちが使っている言葉も、元を辿れば意外な人に行きつくかもしれません。