「大人しそう」褒め言葉?言ってくる人の心理とは

大人しそうと言われる人も多いと思いますが、それは褒め言葉なのでしょうか。

口数が少ない女性は、本人はそうではないと思っても「大人しそう」と言われることが多くあります。

いったい「大人しそう」という言葉にはどのような心理があるのでしょうか。

褒め言葉かどうか考えていきましょう。

大人しそうとよく言われる

「大人しそう」と言われたことはありませんか?

なぜかこの言葉を多くの人から言われてしまう人も多いでしょう。

「大人しそう」と言われるということは、見た目がそう見えるということです。

しかし一番気になるのは、相手がどのようなつもりで言っているのか。

良い意味で言っていれば、言われて気分を害することでもありませんが、逆の意味だとしたら心外ですよね。

いったい、どのような意味で大人しそうと言ってくるのでしょうか。

「大人しそう」と言ってくる人の心理5つ

大人しそうと言ってくる人には、様々な心理があります。

それだけ様々な意味を含んだ言葉だということですので、しっかりその心理を理解しておきましょう。

1.温和で優しそう

大人しい人というのは静かで穏やかという意味です。

ヒステリックに怒り散らしたり、自己主張が激しくて周りを困惑させたり、ということはないでしょう。

迷惑をかける人とは正反対の従順なイメージです。

特に年長者は、口数が少なく目立たないような女性に対して、そのような意味で「大人しそう」と言うことが多いものです。

年長者は大和撫子を良しとする傾向が強いからです。

大和撫子とは、物静かで控えめでありながら、芯が強く凛とした女性のことを言います。

大人しければ大和撫子ということではありませんし、大人しそうに見えるだけで、本当は全然違うという人もいるでしょう。

しかし少なくとも騒がしい女性よりも、それに近いように見えるものです。

勝手なイメージで嬉しくないかもしれませんが、この場合は褒め言葉となります。

2.何を言っても許してくれそう

自己主張をしないから何を言っても許容してくれそうという意味が、「大人しそう」という言葉の背後に隠れている場合があります。

そうなると、褒め言葉とは少し意味が異なってくるでしょう。

扱いやすい人というニュアンスになってくるのです。

特に、自己主張の強い相手が「大人しそう」という時は、簡単に意のままに操れそうと思っていることがあります。

大人しそうだから、

「言いくるめられる」
「自分の意見を通せる」

と思っているのかもしれません。

3.コミュニケーションが取りづらい

初対面で目を合わせなかったり、もじもじして声が小さいとき、遠回しに人見知りと言う意味で、大人しそうと言われることも良くあります。

実際このような態度の人は、打ち解けるまで時間がかかり、最初は話しが続かないものです。

「大人しい」ではなく「大人しそう」というイメージなので、打ち解ければとてもフランクな性格なのかもしれませんが、こう言われている時点では、コミュニケーションが取りにくい人と判断されている場合があります。

また、何を考えているか分からないと思われていることも多いです。

もじもじしているなら分かりやすいのですが、むすっとしていて口数が少ないと、

「なにか怒らせることを言ったのか」
「不機嫌なことがあるのか」

と気を揉ませていることもあります。

本人は人見知りのため、緊張で固まっていて表情が硬いのですが、相手がその心理を汲み取ってくれるとは限らないのです。

その場合、もう少し心を開いてほしいという願望が込められていることもあります。

4.外見が地味

外見が地味だと、第一印象では大人しそうに見られます。

もちろん、外見が地味だからといって、必ずしも大人しいとは限りません。

ものすごくパンチの利いた発言をしたり、個性的な人も多いものです。

しかし人は見た目で多くの情報を得るため、見た目が大人しそうだと、そう言われてしまうこともあります。

見た目が地味だから「大人しそう」と言う人に悪気はありません。

内面はまだわからないし、外見で特に褒めるところが見当たらないので、深い意味はなく、イメージで発言しているだけです。

しかしその心理の奥底では、外見が地味な人を下に見ているところもあります。

5.真面目で育ちが良さそう

真面目で育ちが良さそうという意味で、「大人しそう」と言う人もいます。

以下の特徴があると、このような意味合いで「大人しそう」と言われることが多いです。

  • 服や髪形が保守的できちんとしている
  • 顔立ちやメイクが上品で肌がきれい
  • 立ち居振る舞いが丁寧
  • 人の話しをしっかりと聞いている

その上で、口数が少ないときは「大人しそう」と言われます。

育ちが良さそうでも、お嬢様というほどでもないとき、大人しそうというところに落ち着くのです。

こういう場合は、温厚で従順という意味合いもありますが、そういう性格と合わせて、親の躾がしっかりしていてお堅そうという気持ちが含まれています。

褒め言葉と育ちの良さゆえのマイペースさへのやっかみが、半分半分という心理です。

気にしないことが一番

大人しそうと言われたことを気にして、無理に自分を変える必要はありません。

地味な人が無理して派手にしても続かないですし、静かな人が急にお喋りになっても不自然です。

そのままの姿が一番良いのです。

大人しそうという言葉には、大きな悪意はないので、気にせずマイペースでだんだんと心を開いていきましょう。

するとそのギャップに魅力を感じる人もいるはずです。

周りの目を気にし過ぎて焦ると、本来の良いところが消えてしまい、気の優しい人は、押しの強い人に付け込まれる恐れがあります。注意しておきましょう。