恋煩いにかかってしまうと、体調が悪くなってしまうこともありますよね。
それを考えれば、恋煩いによって死ぬこともあり得ないことではないのではないかと思ってしまいます。
そこで今回は、恋煩いによって死亡した人は実際に存在するのか、解説していきます。
もくじ
恋煩いとは?脳内物質とホルモンの影響
恋煩いとは、恋をしたことで気が散ったり、悩んでしまったりすることを言います。
好きな人のことばかり頭に浮かんでしまい、仕事や勉強に集中できなくなることがありますよね。
また、恋の悩みによって、食欲がなくなったり、眠りにくくなったりすることもあります。
このような少し病気にも似た症状のことを、恋煩いと呼ぶのです。
恋煩いになってしまうのは、脳内物質とホルモンが大きく関係しています。
恋煩いになると、ドーパミンとアドレナリンが過剰に分泌されます。
それによりセロトニンが低下しやすい状態となってしまうため、脳は興奮状態にあるのに、精神がうまくコントロールできなくなってしまい、先に紹介したような症状が出てしまうのです。
恋煩いで死亡した人は存在する?
恋煩いは脳内物質の影響を受けた結果だということがわかりましたが、それにより死亡した人はいるのでしょうか。
ありえなくもなさそうな話ですが、実際に恋煩いによって死亡した人がいるという報告はありません。
恋煩いは確かに精神を不安定にさせ、睡眠不足や食欲不振、集中力低下などを引き起こしてしまいますが、人を死に至らせるほどの強い症状があらわれることはないのです。
確かに恋煩いのときの苦しい状態は、死んでしまいそうなくらい苦しいものですよね。
しかし実際にそれが原因で死ぬことはないため、安心してください。
とはいえ、恋煩いが遠因となって人が死んでしまうことは実際にあることです。
それについては後ほど紹介していきます。
失恋によって死亡するリスクがあると医学的に証明されている
恋煩いによって人が死亡することはありませんが、失恋であれば、人が死亡するリスクがあるとされています。
失恋したときは、胸が苦しくなりますよね。実際に体験したことがある人も多いでしょう。
実は失恋したときの胸の痛みは「ブロークンハート症候群(たこつぼ型心筋症)」という、病名がついています。
強い悲しみや不安、ストレスを感じることで、心臓発作を引き起こしてしまうのです。
実際にブロークンハート症候群により意識を失い、病院に緊急搬送される人はたくさんいます。
それで亡くなったという例は報告されていないのですが、医学的には亡くなる可能性もあると言われているため、人は失恋によって死ぬこともあるのです。
ちなみに、たこつぼ型心筋症は嬉しいことが起きても発症することがあります。
これを、ハッピーハート症候群と呼びます。
子供が生まれたり、サプライズを仕掛けられたり、プロポーズされたりしたことで、たこつぼ型心筋症を発症して緊急搬送された人もいるため、注意が必要です。
恋煩いや失恋が遠因となって死亡するケースは少なくない
恋煩いや失恋が原因で、実際に死亡した例は報告されていないという話でしたが、それが遠因となって死亡してしまった人はたくさんいます。
それは失恋などのショックにより、自ら死を選んでしまうという場合です。
恋煩いや失恋が原因で、うつ病などの精神疾患になってしまう人は少なくありません。
そうなると、生きる気力を失ってしまい、なかには自ら命を断ってしまう人もいます。
このような例は少ない話ではなく、日本でもたくさんある話です。
そのため、失恋した人が周りにいるという場合は、その人の心に寄り添ってあげるようにしましょう。
また、自身が失恋のショックにより、精神の不調を感じたのであれば、すぐに精神科に行くようにしてください。
心の病気は早く対処することで、治る速度も早められるものですので、心掛けておきましょう。
恋煩いに注意しよう
恋煩いで死亡した人がいるのか紹介してきましたが、そのような人は報告されていないという結果になりました。
しかし報告されていないだけで、実際には存在したという可能性も否定できません。
そのため、あなたが恋煩いにかかっているのだとしたら、十分に注意しておいてください。