友だち同士のような仲良し親子ってうらやましいですよね。
でも、あまり母親と関係が密になりすぎると、しんどいと感じるようになってしまう場合もあります。
母親がしんどいと思ったとき、どう対応すればいいのでしょうか。
しんどいと思う理由
母親をしんどく感じることは、思春期なら誰でもあるのではないでしょうか。
親の愛情をうざったく思い、反抗することは、自立のために必要な過程と言われています。
ところが、思春期・反抗期ではなく、大人になってからも、母親をしんどいと思ってしまう人がいるものです。
それは、母親が過干渉であるケースがほとんどです。
母親が子離れできていないので、いつまでもあれこれ口出ししてくるのですね。
母親の過干渉な行動とは
では、具体的にどのような行動が過干渉といえるのでしょうか。
成人した娘に対して母親が行うことで、過干渉と思われる行動を例に挙げてみます。
- 娘がどこに行ったか、誰と会ったか、全て知りたがる
- 娘が出かけようとするとついて行こうとする
- 娘の彼氏について詮索してくる
- 娘の部屋に勝手に入り、机の引き出しを開けたりする
- 娘に自分の趣味で服を着せたがる
このようにして頼まれてもいないのに、心配なあまり、手助けしようとしたり、何でも把握していないと気が済まないのです。
さらに厄介なのが、これらの行動に対して子どもが抗議したり拒否したりすることを許さず、自分の非を認めない母親も存在することです。
ここまでくると、子どもへの愛情表現を完全に間違えてしまっている、いわゆる毒親ですね。
母親と距離を置こう
母親がしんどくてつらい状況に、いつまでも身を置いているのはとても危険です。
最初は「しんどいな」くらいで済んでいたのが、知らず知らずのうちにストレスを溜め込み、ひどくなると身体を蝕む場合もあります。
母親との関係が原因で、摂食障害になってしまう女性もとても多いので、軽く考えてはいけません。
しんどいと思ったら、できるだけ距離を置くようにしましょう。
母親と距離を置く方法
母親と距離を置くためには、できれば物理的に離れるということがベストです。
社会人なら、家を出て一人暮らしすることもできますよね。
経済的に自立していれば、勇気をもって自分から家を出ることをおすすめします。
それが難しい場合は、できる範囲で距離を置くようにしましょう。
例えば次のようなことなら実行できるのではないでしょうか。
- 仕事や学業、バイトなどを理由に忙しくする
- 寮のある大学や会社に入る
- できるだけ母親と二人きりにならない
- 父親に母親と向き合うよう伝える
母親が自分に口出しできる状況をなるべく作らないようにするのが大切です。
さらに、父親がいる場合は、父親にこそしっかり母親と向き合ってもらう必要があります。
母親の気持ちとは
母親が子どもに過干渉になるのは、言い換えれば子どもに依存しているということ。
それは、母親が心に寂しさを抱えていることが原因です。
心が満たされていれば、子どもが求めたときに手を差し伸べようとするはずですから。
母親が寂しいのは、夫である父親との関係がうまくいっていないことがほとんどです。
子どもは親の所有物ではない
いくら母親が寂しいからと言って、それを子どもが埋め続けなければいけない理由はありません。
子どもは親の所有物ではないし、親の人生を肩代わりするために生きているのではないのです。
母親がしんどいときには、自分を見失わないで、思い切って離れてみることが大切です。
自分の人生を生きよう
母親がしんどいと思っても、離れる覚悟がなかなかできないかもしれません。
でも、べったりだった頃よりも程よい距離ができることによって、前よりもいい関係になれるのではないでしょうか。
子どもだけでなく、母親自身も自立できるきっかけになるはずですよ。