困ったときはお互い様という言葉をよく耳にすることがありますよね。
しかしなかにはその言葉を、自分が困った時だけ言ってきて、助けてもらおうとする人もいます。
そこで今回は、困った時はお互い様という言葉の意味や使い方について解説していきます。
困った時はお互い様の意味
「困った時はお互い様」とは、困っている人を見かけたら助けることが当然なので、助けられたことを気にする必要はないよというように、相手を気遣うときに使う言葉です。
日本人においては、困っている人を助けるのが当然という感覚がありますよね。
道端で倒れている人がいたら助けるのが正義ですし、財布が落ちていたら交番に届けるべきだと両親に教わりましたよね。
困った時はお互い様というのは、たまたま今回は相手が困っていたために助けられる側になりましたが、状況が違えば立場は逆です。
お互いいつでも助けられる側になる可能性があるのだから気にする必要はないという、相手の申し訳ないという気持ちを和らげるために使われる言葉となります。
困った時はお互い様の使い方
困った時はお互い様という言葉は、困っている人を助けて、感謝を伝えられた後に使います。
基本的には相手に「ありがとうございます」と言われた後に「困った時はお互い様だから気にしないで」というような使い方をします。
つまり、「どういたしまして」と同じタイミングで使うということになります。
相手から感謝を言われなかったり、相手を助けてもいないのに使ったりするのは間違いとなるため、注意しておきましょう。
「困った時はお互い様」を困った時だけ使う人は間違い?
「困った時はお互い様」を、自分が困った時だけ使う人っていますよね。
仕事を手伝って欲しい時などに「困った時はお互い様なんだから、仕事手伝ってよ」というようにして使うのです。
しかし、このようにして「困った時はお互い様」と言うのは間違いです。
結局これは自分が仕事を手伝って欲しいだけですよね。
そもそも相手を助けるという行為は、相手の優しさによって行われるものです。
これはいわば、相手に優しさを強要しているため、使い方も間違っていれば、そもそもそのような精神性を持つことも間違っています。
このようにして、「困った時はお互い様」という言葉を便利に使う人は、結局は自分のお願いを聞いて欲しいだけの自己中心的な人間です。
いざあなたが困っていたとしても、何か言い訳をつけて助けてくれないでしょう。
人によっては、相手を思い通りに動かすためにこの言葉を使う場合もあるため、注意が必要です。
「困った時はお互い様」は助けた後に言う言葉!
「困った時はお互い様」という言葉は、基本的に優しさに溢れた言葉です。
自分が相手を助けた上で、そのことを気にしないでというさらなる優しさを与える気遣いの言葉となります。
けっして、相手にお願いを聞いてもらうためのものではありません。
つまり、「困った時はお互い様」という言葉は、助けた後に言う言葉であり、何もしていない状態で言う言葉ではないということです。
使うタイミングによって、その意味合いはまったく違うものになるため、間違った使い方はしないようにしましょう。
相手次第で意味が変わる
「困った時はお互い様」という言葉は本当に優しい人が使えば優しい言葉となりますし、自己中心的な人が使えば最悪の言葉となります。
つまり、結局はそれを使う人次第ということですよね。
この言葉に悪いイメージがあるという人は、結局その相手が悪いということになるため、言葉自体を悪いものだと思わないようにしましょう。