「誰にでも優しい人は誰にも優しくない」は自分勝手な人間の言い分!

「誰にでも優しい人は誰にも優しくない」という言葉がありますよね。

しかし、本当にそれは正しいのか、疑問に思う人も多いでしょう。

そこで今回は、誰にでも優しい人は誰にも優しくないという話は本当なのか、考察していきます。

誰にでも優しい人は誰にも優しくないってどういう意味?

「誰にでも優しい人は誰にも優しくない」という言葉がありますが、これは誰にでも優しいと、本当に大事な人への優しさが特別なものにならないという意味で使われます。

好きな人や恋人に対して優しいのであれば、普通に優しい人となりますよね。

しかし、それ以外の人に対しても、恋人などに対するものと同等の優しさを与えるのであれば、恋人はそれだけでは満足できない。

他人への優しさは、結局自分が嫌われるのを恐れているだけだから、優しいとは言えない。

その結果、誰に対しても優しくできていないという理論で、この言葉は使われるのです。

しかし誰に対しても優しい人が、本当に優しい人ではないのか、疑問が残りますよね。

では、実際のところ、誰にでも優しい人はどのような人間なのでしょうか。

誰にでも優しい人は誰にも優しくない…わけがない!

「誰にでも優しい人は誰にでも優しくない」という話ですが、そんなわけがないですよね。

誰にでも優しくできる人は、ジブンの大切な人だけでなく、それ以外の人に対しても優しさを与えることができているのですから、優しい人に決まっています。

それが他人に嫌われるのを怖がっているのだとしても、それを言えば恋人に対する優しさも、恋人にジブンが好かれたいというエゴによるものです。

そして結果的には、他人に優しさを与え、他人からも優しい人という印象を持たれるのですから、その人は優しい人ということで間違いないでしょう。

コンビニやレストランの店員に対してだけ、言葉が強くなったり、態度が悪くなったりする人がいますよね?

このような人を好きだと思う人はいないでしょう。

やはり誰に対しても、丁寧な態度で接して欲しいと思うものですので、誰にでも優しい人をみんな求めているということになります。

自分にだけ優しくしてほしい人の理不尽

「誰にでも優しい人は誰にも優しくない」という言葉は、結局のところ、自分にだけ優しくしてほしいと思う人の理不尽でしかありません。

その人からの優しさをジブンだけが受け取りたいと考え、それを他人に向けないでほしいという嫉妬や束縛といった感情なのです。

そのような独占欲を、「誰にでも優しい人は誰にも優しくない」というような、格言っぽい言葉にすることで正当化しただけということになります。

その人が優しい性格なのであれば、全員に優しくするのが当たり前ですよね。

一人に対してだけ優しくして、他の人に対して雑な扱いをする人は、本当に優しい人ではありません。

特定の誰かに気に入られたくて、意識的に優しくしているだけですから、嘘の優しさということになります。

職場でえこひいきする人や、ネットで暴言をまき散らす人となんら変わりがないため、「誰にでも優しい人は誰にも優しくない」という言葉は、本当に優しい人を侮辱するような言葉なのです。

計算による優しさの場合は優しい人ではない

「誰にでも優しい人は誰にも優しくない」という言葉は理不尽でしかないという話でしたが、この言葉が当てはまる場合もあります。

それは、その人が計算によって誰にでも優しい態度を取っていた場合です。

あなたに気に入られたくて、あえてあなた以外の人にも優しくして、自分の評価を高めようとしているということもあります。

手あたり次第、異性に優しくするのは、実は浮気願望があるという場合もあるでしょう。

このような場合は、優しさを利用しているということになるため、本当の意味で優しい人ではないでしょう。

そのため、自分にとって利益のある人に対してだけ優しい人の場合は、優しい人とは言えないということになるのです。

誰にでも優しい人こそ本当に優しい人

「誰にでも優しい人は優しくない」と言われてしまえば、結局のところどうすればいいのかわからなくなってしまいますよね。

しかし、誰にでも優しくできる人こそが、本当に優しい人です。

自分に対してだけ優しさを求める人は、独占欲の強い相手ですので、そのような人はむしろ敬遠するべき相手でしょう。

あなたはあなたのままでいるべきですし、誰にでも優しいことを否定してくる人はあなたとは合わないタイプの人間ですので、そのような人とは違う世界線で生きるようにしたほうがいいです。