職場で後輩に対して「言われたことしかやらない」と言われたり、逆にそう思ったりすることもあるでしょう。
しかしそれは本来当たり前のことです。
では、「言われたことしかやらない」のが当たり前な理由とは何なのでしょうか。
「言われたことしかやらない」人は仕事ができない?
言われたことしかやらないことで、先輩に怒られたり、逆に後輩を怒ったりすることもあるでしょう。
職場で言われたことしかやらない人がいると、確かにもっと仕事をやれよと思ってしまいますよね。
当たり前の言葉としてこの言葉はよく使われますが、しかしそれは本当に正しいことなのでしょうか。
言われたことしかやらないことに不満を覚えてしまいがちですが、実はそれは仕事場において正しいことです。
もちろん、それなりに経験がある人間が言われたことしかしないのはダメです。
しかし新人においては、言われたことしかやらないことが正解となります。
「言われたことしかやらない」が当たり前な理由とは
「言われことしかやらない」新人が正解だと言われても、納得できない人もいるでしょう。では、それがなぜ正しいのか、その理由を紹介していきます。
1.勝手に判断して仕事をやられたらむしろ迷惑
「言われたことしかやらない」新人に不満を覚えるかもしれませんが、では逆に、新人が言われてもいないことを勝手にやったらどうでしょうか。
先輩に判断も仰がずに、新人が新人の判断でどんどん仕事を進めてしまえば、最悪のことになってしまいますよね。
クライアントやお客さんに不出来なものを提供することになったり、大きなトラブルにの原因になってしまったりします。
新人の教育担当となったあなたも怒られることになるでしょう。
そして実際に、あなたは新人に対して、「勝手に仕事を進めるな」と注意しているはずです。
そのため、言われたことしかやらないほうが職場においては良いことなのです。
2.言われたことができているだけで十分
「言われたことしかやらない」と不満を覚えてしまうかもしれませんが、しかし逆に言えば、言われたことはできているわけですよね。
新人の中には言われたことすらできない新人がたくさんいます。
言われたことをできていたのであれば、それは優秀な新人なのです。
これから仕事を教えていけば、どんどん吸収していき、それこそ言われなくても仕事ができるようになっていくでしょう。
言われたことしかやらないと考えるのは、かなり贅沢な話です。
言われてもできない新人が来たときに、あのときは贅沢な考えを持っていたと実感することになるでしょう。
3.教えていないのにやれるはずがない
「言われたことしかやらない」という不満は、「言われてないことをやれ」という不満ですよね。
しかし言われてもいないのにできるはずがありませんよね。
ベテランが相手であれば話はわかりますが、相手は新人です。
何も知らないのですから、言われたこと以外のことに関しては、何をすればいいかもわからないですし、やり方もわかりません。
そのような相手に言われていないことをやれというのは、不可能な話です。
そのため、言われていないことをやれというのは、そもそもが無理難題であり、場合によってはパワハラと言われることもあります。
問題になることも
「言われたことしかやらない」という言葉はよく使われますが、それは当然のことです。
このようなことを言っていると、後輩に嫌われてしまうことになるでしょう。
あなたも忙しくてイライラして言っただけだと思いますが、今の時代それが問題になることもあるため、十分に注意しておきましょう。