長男や長女は、他の子どもに比べて親から期待されがちと言われますよね。
それがさらに歪んだ関係になってしまうことが、長女と母親の間に時折起きます。
母親が長女を支配してしまうような関係について、考えてみました。
母親が長女を支配する関係とは
親が子どもに期待したり心配したりするのは仕方のないことではありますが、それが過剰になるととても苦しい関係になってしまいます。
特に、母親にとっては娘は自分の分身のように思う人も少なくありません。
それだけ愛しているということでもあります。
長女だとなおさらで、最初の娘ということで、すべての愛情を注ごうとするあまり、だんだん歪んだ関係になってしまうことがあるのです。
それはやがて、長女を自分の所有物のように扱い、長女を取り巻く環境や進路にまですべて干渉してしまうようになります。
そして長女は母親の言いなりになるのが常態化し、支配関係が成立します。
母親はなぜ長女に依存するか
その支配関係は、言い換えると母親は長女に依存し、長女もまた母親に依存してしまうことになるので共依存関係と言えます。
では、そもそも母親が長女に依存してしまった背景には何があるのでしょうか。
それは、母親の心が満たされていないのが大きな原因です。
自分が育ってきた親との関係や、夫との関係の中で、寂しさを感じていると、母親の心は満たされなくなってしまいます。
長女とは違う、別の密接な関係の人との間で生まれた寂しさが、長女への依存という行動につながってしまっているのです。
長女と母親の歪んだ関係の結末
それでは、このまま長女と母親が強く結びついた支配関係を続けていったとしましょう。
母親は長女の自立を許しません。
進学、就職にはもちろん口を出します。
自分が認めた進路しか許さないのです。
恋人ができたら、それにも口出しします。
「ママの選んだ相手じゃないから、気に入らないわ」と。
結婚相手は、母親が気に入った人でないと許されません。
そして、結婚したら強引に同居に持っていかれます。
子どもが生まれたら名づけにももちろん干渉し、育児の主導権も奪われます。
長女のすることは、親の介護だけです。
支配から逃れるためには
母親との関係に苦しさを感じて、何とかしたいと思っている人は、人生やり直せるチャンスがまだあります。
自分の未来まで支配されてしまう前に、手を打ちましょう。
関係がおかしいと気づいたなら、早めの行動をしてください。
これまでずっと支配されてきたのが当たり前になってしまっているのですから、母親を変えようと思ってはいけません。
そんな努力をするくらいなら、さっさと逃げることが一番です。
支配から逃れるには、母親から離れるしかないのです。
母親と距離を置く具体的な方法
では、どうすれば母親と距離を置くことができるのでしょう。
実際、ずっと一緒にいることに慣れてしまっていると難しいものですよね。
そこで、具体的に距離を置く方法を挙げてみます。
- まずは経済的に自立して家を出る
- 地方に就職して会えない状況にする
- 海外に就職、または国際結婚で国外に出る
- 結婚相手の親と同居することで干渉しづらくする
- 苦しかったことを伝え絶縁宣言する
物理的に距離を置くのが第一ですが、母親は自分のしてきたことに気づいていないので、苦しかったことを伝えることも大切です。
母親がどう受け取るかは別として、自分の思いを表現するということが、支配から逃れる第一歩です。
自分らしく生きよう
長女だからと言って、母親の期待に応えなければならない理由はありません。
自分の人生は自分で決めるものです。
子どもは親の所有物ではないということをはっきり伝えましょう。
完全に支配されてしまう前に、勇気を出して行動してください。