優しい人ほど冷酷と言われることがありますが、どういう意味なのでしょうか。
優しい人ほど見捨てる、冷たいとも言われますが、優しいのに冷酷というのは意味がわからないですよね。
そこで今回は、優しい人ほど冷酷とは、どのような意味なのか解説していきます。
優しい人ほど冷酷とは?
優しい人ほど冷酷とは、優しい人であるほど、みんなのためを思って時に冷酷な決断を下すということです。
優しい人であれば、誰に対しても優しくするはずというのが一般的なイメージでしょう。
しかし全員には優しくできないこともありますよね。49人の意見が一致し、1人が反対意見を言っているという場合。これをまとめるためには、1人の反対意見を却下しなければなりません。
その1人をいわば切り捨てるということになりますが、それは49人に対しては優しい決断です。
そして49人が1人に対して、反対意見を取り下げて欲しいと思っているけど、それをなかなか言えないという状況もあります。
そのような場合、49人が言えないなら自分が悪者になろうと覚悟して、1人を説得するという行動を取れる人は、やはり優しい人となりますよね。
そのため、優しい人は冷酷な面もあるということになってしまうのです。
優しい人ほど冷酷な理由
優しい人ほど冷酷な理由は、優しさによって他人がしなければならない冷酷な判断を引き受けてしまうからです。
先ほどの例において、49人が言えないことを、優しい人は49人のために言ったということになります。
しかし本来であれば、49人の中の全員が自分の意見を言うべきですよね。
それを言えないことを察して、優しい人は自分から率先して悪者になるのです。
そのため、優しい人は冷酷に見えますが、結局は優しさ故に悪者になることを引き受けているということになります。
世間一般ではこの49人が優しい人とされますが、彼らは傍観者となり、何もしなかった人たちです。
本当に優しい人は、なかなか優しい人だと認識されないものなのです。
優しい人ほど人を見捨てる?
優しい人ほど人を見捨てるという話もありますが、基本的に優しい人はそのようなことをしません。
1人の人間に対してしっかり向き合いますし、最後まで諦めないでしょう。
しかし職場をうまく回すためであったり、他の人が言えない意見を自分が背負ったりして、1人の人間を見捨てることもあります。
これは本来、彼の優しさです。それに気付かない人間が、優しい人ほど他人を見捨てるというような話を風潮するのです。
本当の優しさとは?冷たい態度の裏にある優しさ
本当の優しさとは、冷たい態度の裏にあります。
表面的に見える優しさは、自分が得するためにやっていたり、評価を上げるための優しさだったりするものです。
本当に優しい人は、時に冷たくも見えますし、冷酷にも見えます。
しかしその裏の考えや、彼の決断の本当の意味を理解できれば、優しい人だということはわかりますよね。
それを考えれば、本当に優しい人を見抜けるのは、頭が良い人だけなのです。
また、同じような優しさを持っている人も、本当に優しい人を見抜くことができます。
本当の優しさを持とう
優しい人は冷酷とはどういうことなのか解説してきましたが、本当に優しい人がなかなか見つからないと嘆いている人もいるでしょう。
しかしそれはあなたが本当の優しさを持っていないからかもしれません。
それを持つことができれば、本当は身近にいる優しい人の存在に気付けるようになるでしょう。