採用するつもりのない面接が存在するという都市伝説がありますが、実はこれは本当です。
もしもそうだとしたら、就活者や転職活動者は注意しておかなければなりませんよね。
そこで今回は、採用するつもりのない面接をする理由や、企業側・採用側の本音を紹介していきます。
採用するつもりのない面接は存在する!
結論から言えば、採用するつもりのない面接は実際に存在します。
最初から不合格にすることが決まっているのに、形だけの面接を企業が行うことがあるのです。
そしてこれは珍しい話ではなく、よくあることです。
もしもそれが本当であれば、就活生や転職活動者にとっては最悪ですよね。
面接を受けるためにわざわざ履歴書を書き、時間も作ったのに、それが無駄な行為ということになるため、怒りを感じる人がほとんどでしょう。
そのような無駄なことをさせるくらいであれば、最初から電話やメールで断ってくれたほうがいいと思います。
しかし実は、この問題には企業側にも様々な事情があります。
そもそも、採用するつもりのない面接をするのは、企業側にとっても時間の無駄なはずですよね。
ではなぜ、企業の中には採用するつもりのない面接をする企業が存在するのでしょうか。
採用するつもりのない面接をする理由3つ|企業側の本音・転職体験談
企業が採用するつもりのない面接をするのには、様々な理由があります。そこでここからは、その理由や企業側の本音、転職体験談などを紹介していきます。
1.優秀な人材を採用することが先に決まった
「先に面接をした人間があまりにも優秀で…。その場で即採用を決めた結果、他の面接者は申し訳ないけど、不採用が決まったまま面接をすることがあります」
このようにして、先に採用者が決まってしまったために、すでに面接の予定を決めていた人たちは不採用が決定しているのに、形だけの面接を行うということがあります。
この場合、いずれにしろ不採用だったということになるため、ある意味仕方のない部分もありますよね。
「連絡してくれれば」とも思いますが、当日ということであれば、なかなかその連絡もしにくいものです。
また、1枠しかない求人募集にたくさんの応募が来た結果、すでにほとんどの人は不採用が決定しているということもあります。
このようなことが原因で採用するつもりがない面接が行われることがあるため、注意が必要です。
2.男女雇用機会均等法に違反する内容を書けない
企業によっては、本当は「男性のみ・女性のみ」「高学歴のみ」というような、採用条件がある場合があります。
そうであれば、「求人票にそれを書いてくれれば最初から応募しないのに」と思うかもしれませんが、実は企業はそれを書くことはできません。
なぜならそれを書くと、男女雇用機会均等法に違反するからです。
つまり、差別という扱いになってしまうため求人票に書くことはできないが、実際にはそのような採用条件が存在するということになります。
この場合、書類審査で落とされることがほとんどですが、条件の内容によっては実際に会わないとわからないこともありますよね。
そのため、会った瞬間に条件を満たしていなければ、即不合格が決定し、後は採用するつもりのない形だけの面接が行われるのです。
3.正直に伝えるとクレームが入ることがある
どのような理由だとしても、就活生や転職活動者からすれば、不採用となった時点で連絡して欲しいと思いますよね。
しかしそれを行う企業は少ないです。
なぜなら、そのようなことを伝えると、クレームが入ることがあるからです。
面接直前で断ってしまうと、「せっかく予定を空けたのに」「履歴書が無駄になった」というようなクレームが応募者から入ることがあります。
それだけならまだしも、企業の口コミサイトやSNSなどで、その企業の悪評が書き込まれるケースも多いです。
そうなれば企業としては大打撃ですよね。
そのようなことを防ぐためにも、企業は面倒でも形だけの面接を行い、しっかり面接を行った上で不採用にしましたという形を取るのです。
見極めるのは難しい
採用するつもりのない面接は実際に存在しますが、あなたが受けようと思っている面接がそれに該当するかどうかを見極めるのはかなり難しいです。
就活生や転職活動者はどうしても弱い立場となってしまうため、このような理不尽を被ることもあります。
企業側に問題がありますが、あなたがその問題に向き合っても時間を浪費するだけです。
そのため、悔しいですが「そんな企業はこちらから願い下げだ!」という気持ちで、本当にあなたを必要としてくれる企業を見つけましょう。