「こんばんわ」「こんにちわ」というように、最後の文字を「わ」と書く人っていますよね。
正しくは「こんばんは」「こんにちは」ですが、なぜこのような書き方をするのでしょうか。
そこで今回は、「こんばんわ」と書く人はなぜそんな書き方をするのか、紹介していきます。
もくじ
「こんばんわ」と書く人は頭が悪い?単純に間違えている人は…
「こんばんわ」と書く人を見ると、頭が悪いと思ってしまう人も少なくないでしょう。
しかし必ずしも「こんばんわ」と書く人が頭が悪い、無知だとは限りません。
その理由について後ほど紹介していきましょう。
まずは、単純に「こんばんわ」と間違えている人の場合を紹介していきます。
もしも「こんばんわ」と書く人が、単純に間違えてそう書いている場合、それは無知だと言う他ありません。
正しくは「こんばんは」「こんにちは」と表記するものですが、それを知らず、言葉の響きだけで「こんばんわ」が正しいと信じ込んでしまっているのです。
このような人は、「私は」を「私わ」と書いてしまうこともあります。
場合によっては、「わたし」を「はたし」と書いてしまうかもしれませんね。
さすがにここまでひどい人はいないかもしれませんが、日本語力が低い人と言わざるを得ないため、指摘してあげたほうがいいかもしれません。
「こんばんわ」「こんにちわ」が正しい時代もあった!
今の時代、「こんばんは」が正しいというのが当たり前になっていますが、実は昔は「こんばんわ」のほうが正しい日本語とされていた時代がありました。
1986年に政府から現代語仮名遣いが告示されたのですが、その時点までは「こんばんわ」「こんにちわ」が正しいとされていたのです。
そのため、それ以前に学校を卒業していた世代にとっては、「こんばんわ」と書くほうが馴染み深いのです。
学生の頃に習ったことは、後から間違いだということがわかっても、なかなか修正できないものですよね。
間違いだと知っていても、習慣で思わず書いてしまう人もいます。
かなり年上の方が「こんばんわ」と書いた場合、このような理由があるかもしれないため、安易に頭が悪いと決めつけないようにしましょう。
「こんばんわ」が流行った時代も…
「こんばんわ」というのは間違いではあるのですが、実はその間違いが流行った時期があります。
スマホが普及する前の時代、1990年代後半から2000年代前半にかけては、みんなガラケーを持っていて、メールで連絡をとっていました。
その時期の女子高生などが、可愛い文字として使っていたのが、「こんばんわ」という書き方。
あえて、最後の文字を「わ」とすることで、可愛くなるという流行りがあったのです。
それ以外にも、当時のギャル文字のようなものはたくさんありました。
- 「こんばんは」→ 「こんばんわ」
- 「こんばんは」→ 「こんばんゎ」
- 「言う」→ 「ゆう」
- 「わかった」→ 「わかったぁ」
- 「ありがとう」→ 「ぁりがとぅ」
このようにして、小文字を多用したり、あえて違う言い方をしたりすることがオシャレだったのです。
そのため、その時代の流行りの延長で「こんばんわ」という書き方をしている人もいます。
変換ミス・確認漏れの可能性も…
「こんばんわ」と書いた人は、もしかしたらただのミスでそのように書いてしまったのかもしれません。
どれだけ気をつけていても、人間ですから、ミスをしてしまうことはありますよね。
本人としては「こんばんは」と書くつもりだったのに、スマホの打ち間違いで「こんばんわ」と書いてしまうこともあります。
また、一度「こんばんわ」と入力してしまうと、それが予測変換に登録されてしまうこともありますよね。
それに気づかないでいると、毎回「こんばんは」と入力しているつもりなのに、実際には「こんばんわ」と表示されてしまうことがあります。
特に友人などにLINEを送るときなどは、そこまで誤字をチェックしないものですので、このようなことがよく起こるのです。
間違いとは限らない
「こんばんわ」と書く理由について紹介してきましたが、正しい表記を知らずに「こんばんわ」と書いている人も確かにいます。
しかし実は、それ以外の理由で「こんばんわ」と書いている人もいるのです。
昔は「こんばんわ」のほうが正しかったということを考えれば、その年代の人が「こんばんわ」と書くのも仕方のないことですので、あまり指摘しないほうがいいかもしれないですね。