ヘリコプターペアレントとは?意味や特徴・診断チェック・事例・対処

ヘリコプターペアレントの親を持ったことで、迷惑している子供も多いでしょう。この記事ではヘリコプターペアレントの意味や由来、事例、特徴、原因、診断チェック、対処法などを紹介していきます。アメリカでも大きな問題となっていますが、日本の大人にも多く存在するため、どのような人間なのかしっかり理解しておきましょう。

ヘリコプターペアレントとは?意味・類義語

ヘリコプターペアレントとは、子供に過剰なほど関わり続ける親を意味する言葉です。類義語は「過保護」「過干渉」「親ばか」となります。ヘリコプターペアレントの親はヘリコプターで子供を追跡するかのように、子供のあらゆる行動を監視し、全てを知ろうとします。

このような親を持つと、子供は親の支配からなかなか逃れられません。人格形成にも大きな影響を与えるのですが、親自身は自分の行いを正しいものだと信じ込んでいます。そして子供を心配するがあまり、モンスターペアレントになってしまうことも多いです。

ヘリコプターペアレントの由来とは?アメリカでは社会問題?

ヘリコプターペアレントの由来はハイム・ギノット(Haim Ginott)博士が、1969年に出版した著書の中で、母親が子供を監視する姿をヘリコプターのようだと喩えたことが由来です。その後、1990年代になってこの言葉が注目され、ヘリコプターペアレント(Helicopter Parent)という言葉が定着しました。

アメリカではヘリコプターペアレントが社会問題にもなっています。犯罪から子供を守るために、アメリカでは日本以上に親が子供とともに過ごす時間が長いです。送り迎えは必ず親がしますし、13歳未満を一人で家に居させるのはNGというルールが定められています。

そしてこのような背景もあって、子供が大人になってからも、干渉し続ける大人が多いのです。大学や就職先にまで、親が現れることもあり、企業によってはこのような両親に対するマニュアルが存在することもあるのです。

しかしこれをアメリカの話だからと安心してはいけません。日本も他人事ではないのです。なぜなら日本でも同じような事例が、すでにいくつも報告されているからです。

ヘリコプターペアレントになりやすい人の特徴10つ

ヘリコプターペアレントになりやすい人にはどのような特徴があるのでしょうか。今はヘリコプターペアレントではなくても、子供が生まれたり、小学校に入ったらヘリコプターペアレントになってしまう可能性もあります。それを避けるためにも、どのような特徴があるのかしっかり理解しておきましょう。

1.完璧主義者

ヘリコプターペアレントの親には、完璧主義という特徴があります。完璧主義者は不完全な状態が許せません。そのため、未熟であるはずの子どもの取り組みにも温かく見守ってあげることができず、ついつい干渉してしまいます。

親は子に干渉することで「不完全な我が子」というモヤモヤを解消できるかもしれませんが、端から見れば子どもの自立を妨げているだけでしょう。

2.不安を感じやすい人

ヘリコプターペアレントになりやすい人の特徴として、不安を感じやすいということが挙げられます。起こってもいないことからどんどん想像を膨らませて、自分が子供を助けてあげないと大変なことになると、パニックに陥ってしまうのです。

確かに、取り返しのつかないような失敗は事前に回避してあげるべきです。しかし、子供は失敗からも色々なことを学びます。不安からヘリコプターペアレントになってしまう人は、結果的に成長の機会を取り上げているのです。

3.ネガティブ

ヘリコプターペアレントになりやすい人の特徴としては、ネガティブな人が挙げられます。ヘリコプターペアレントの人は、子供に何か悪いことが起こるのではないかと常に心配し過ぎてしまうものです。

心配することは悪いことではないのですが、ネガティブな人はそれが度を越してしまい、常に子供に付きまとう過干渉になってしまうのです。

4.賢い人

ヘリコプターペアレントになりやすい人の特徴に、賢い人という特徴があります。賢い人は子供にも自分と同じ位に賢くなって欲しいと期待します。そのため、子供が少しでも勉強でつまづくと、すぐ干渉してしまうのです。また、賢いからこそ、起きてもいないリスクを想定して、心配し過ぎてしまうという特徴もあります。

5.几帳面

ヘリコプターペアレントになりやすい人の特徴として、「几帳面」という特徴が挙げられます。几帳面な人はどうしても、何もかもをきっちりとさせたいものです。その几帳面さが自分だけでなく、子供にも向いてしまうことによって、つい過干渉となってしまい、ヘリコプターペアレント化してしまうのです。

6.自己愛が強い

ヘリコプターペアレントになりやすい人の特徴に自己愛が強いというものがあります。ヘリコプターペアレントは、子供を自分に所有物のように扱ってしまう傾向があります。そのため、「子供の評価=自分の評価」だと考えてしまうのです。

自己愛が強いタイプは、自分が周りから優れた人だと思われたい願望があるので、自分の所有物の子供の評価を上げることで、自分の評価も上げようとします。その結果、子供を過度に干渉してしまう結果へとつながるのです。

7.専業主婦である

ヘリコプターペアレントになりやすい人の特徴の一つに、専業主婦であるという特徴があります。毎日子どもと向き合う日々を送っていると、どうしても自分のことよりも子どものことに目が行きがちになってしまうものです。

専業主婦でも自分の世界を持っている人はまだ良いのですが、それがないとすべての関心が子どもに行ってしまいます。子どもにつきまとうという行動を、自分が親としてしっかりやれている証だと考えてしまうのです。

8.自分以外を信用できない

「自分以外を信用できない」というのも、ヘリコプターペアレントになりやすい人の特徴です。自分自身の子供も含めて、他人を信用することができないあまり、つい子供や教育機関を監視してしまうのです。全てを疑うことが原因で、全てをチェックしなければという気持ちが沸いてきてしまうというわけです。

9.相談できる人がいない

ヘリコプターペアレントになりやすい人の特徴としては、周囲に子育ての相談をできる人がいないということが挙げられます。様々な人の育児論を聞いたり、多種多様な子供たちの特徴を目の当たりにしたら、失敗をしたことのある子どもが大半であることが分かります。

そしてその子供がその失敗によって成長を遂げていることに気付くものです。しかしプライドが高く、我が子の失敗を誰にも話さないような親は、徐々に自分の考え方がベストだと思い込み、我が子に対して過保護になってしまうのです。つまり相談できる人がいない人は、間違いを修正できないからこそ、暴走してしまうということになります。

10.自分の考えを変えることができない

ヘリコプターペアレントになりやすい人の特徴として、自分の考えを変えることができないという特徴があります。ヘリコプターペアレントの親には「○○すべき」という考え方が強くあり、それを子どもにも求めてしまいます。「優秀であるべき」「親は子供のことを何でも知っておくべき」というような考え方です。

その結果、子どもにもその考え方を押し付けてしまい、過干渉になってしまいます。ヘリコプターペアレントの考え方を変えるのはなかなか難しいです。なぜなら、自分が間違っていると想像だにしていないからです。