無意識に出る言葉こそ本音であるという考え方がありますよね。
しかしこれを信じてしまうと、相手の気持ちを間違って解釈してしまいます。
では、なぜとっさに出る言葉は本心ではないのでしょうか。紹介していきます。
もくじ
無意識に出る言葉こそ本音という考え方
無意識に出る言葉こそが本音であるという考え方がありますが、これは間違いです。
何か質問をしたとき、相手が何も考えず、とっさに出した言葉は本心だと多く人が思っているでしょう。
しかしこれは本音ではないことが多いのです。
もしもこれを本音だと勘違いしてしまえば、その人のことを勘違いしてしまうことになりますよね。
そうなるとそれは人間関係において、大きな弊害となってしまいます。
では、なぜ無意識に出る言葉は本音とは言えないのでしょうか。
無意識に出る言葉は本音ではない!その理由は
無意識に出る言葉は本音ではありません。もっと厳密に言えば、無意識に出る言葉は本音ではあるが、本意ではないとなります。
私たちは何かを伝えようとするとき、頭の中で文章を組み立てますよね。
相手に自分の意図を伝えるために、わかりやすくどう言えば正しく自分の気持ちが伝わるのかを考えます。
しかし無意識に出る言葉は、そのような伝える努力をしないままに出してしまった言葉です。
そのため、本人はそのような意図で言っていないのに、聞いた相手が別の意味だと勘違いしてしまいます。
例えば、「コーヒー嫌い?」と質問されたとしましょう。
このとき、無意識に答えを出すなら「いや」「大丈夫」という答えになりますよね。
これを聞いた相手は、「この人はコーヒーが好きなんだ」と思うことになります。
しかし実際には、「コーヒーは飲めないわけではないが、好んで飲むことはない」という場合もありますよね。
無意識の言葉は、このような誤解が生まれやすいのです。
そのため、とっさに出た言葉は相手の本心だと理解していると、大きな勘違いを産むことになるのです。
とっさに出る言葉ではなく行動に本心はあらわれる
人間の本心を言葉で知ろうとするのは無理があります。人間の本心は、言葉ではなく行動に現れるものだからです。
「好きだ」と言ってきた相手の本心を知りたいのであれば、どれだけ連絡をしてくれるか、どれだけ自分のために時間を使ってくれるか、という行動の部分を見ることが大切なのです。
人間の心は、その人の行動に表れます。
言葉はいくらでも誤魔化すことができますし、誤解してしまうことも多いです。
そのため、そもそも言葉で人間の本心を図ろうとすること自体が間違いなのです。
とっさに出る態度は本心であることが多い
とっさに出る言葉は間違いであることが多いですが、とっさに出る態度は本心を表していることが多いです。
例えば、「〇〇君のこと好きでしょ?」といきなり質問したとき、あまりにも早く否定してきたり、焦った様子を見せたりしたら、好きなのだという本心がわかりますよね。
とっさに出た反応は、その人の心理をそのまま反映していることがあります。
もちろんこれも、誤解して解釈してしまうことがあるため、注意は必要ですが、とっさに出た言葉よりはわかりやすいため、参考にしてみてください。
正しく理解しよう
無意識に出る言葉は本音だと、多くの人が思ってしまいますが、それは間違いです。
そのような勘違いをいていると、相手のことを誤解してしまいますよね。
それが不要な争いを生むこともあるため、今回紹介したことを正しく理解しておきましょう。