怒りを通り越して笑うという表現はよくされる表現ですよね。
そして実際に、あまりにもムカつきすぎて笑うという現象が起こることがあります。
そこで今回は、怒りを通り越して笑う心理とはどのようなものなのか、解説していきましょう。
ムカつきすぎて笑う理由とは?
「怒りを通り越して笑う」という表現がされることがありますよね。
ドラマや映画、漫画の中で怒り過ぎて笑う人が描写されることもあります。
とはいえ、実際にそのような人を見たことはないし、そのような感情になったこともないという人のほうが多いでしょう。
しかし、実際にムカつきすぎて笑うということが起こることがあります。
感情としては怒りの感情なのに、笑ってしまうというのは不思議な現象ですよね。
なぜそのようなことが起こるのでしょうか。
怒りを通り越して笑ってしまう人は、どのような心理状態を経て、怒りを笑顔に変換するのでしょう。
怒りを通り越して笑う心理3つ
怒りを通り越して笑う人は、様々な心理を経て、結果として笑顔になります。では、その怒りを通り越して笑う心理を具体的に紹介していきましょう。
1.諦めの笑い
怒りを通り越して笑う心理としては、諦めという心理があります。
部下や後輩、恋人、旦那などを毎日のように叱っているという人もいるでしょう。
何度も同じミスをしたり、言い訳ばかりをしたりするため、何度も怒るのです。
しかしそうして相手の態度を改善しようとしても改善するどころか、反論してくることさえあります。
そうなると「この人には何を言っても無駄だ」という諦めの感情になり、笑顔になってしまうのです。
これは、毎日怒らなければいけない緊張状態から解放されたことによる笑いです。
もうどうでもいいと感じたことで、一気に心が軽くなるため、思わず笑みが発生してしまいます。
そしてこのような心理状態になったら、もうその人への興味はなくなってしまいます。
部下や後輩であれば育てようという気持ちはなくなりますし、彼氏や彼女、旦那などであれば愛情すらもなくなってしまうのです。
2.脳による強制的な笑い
脳が強制的に笑いの信号を送り、怒りを通り越して笑うという現象が起こることもあります。
これまでに感じたことのない強い怒りを感じると、体温が上がり、体は緊張状態となって神経が張りつめます。
強い怒りであればあるほど、体にそのような影響を与えるのですが、これは脳からすると異常事態です。
体を守るためにも、その現象を緩和させなければなりませんよね。
そうして脳の防衛本能が働いた結果、脳は強制的に笑いという信号を体に送ります。
そのため、怒っているはずなのに笑顔になるのです。
3.くだらなく感じた笑い
怒っていることをくだらなく感じてしまい、笑ってしまうこともあります。
相手に怒りをぶつけるという行為は、その相手としっかり向き合っているということですよね。
同レベルだと相手を認識しており、怒ればわかってくれるという期待があるからこそ、怒るわけです。
しかしなかにはそうでないこともあります。
相手のレベルがあまりにも低くて、怒りでぶつけた言葉を理解できなかったり、まったく聞く耳を持たなかったりするのです。
こうなると自分が相手と向き合い、怒っていることがくだらないことに思えます。
完全に無駄なことをやっていたことを実感するため、自分の行為がくだらないことに思えてしまい、失望の笑顔を浮かべることになるのです。
人間関係が終わるサイン
怒りを通り越して笑う場合、本当に面白くて笑っているわけではありません。
諦めや失望など、その相手への絶望的な感情を感じた結果、笑うことになります。
そのため、笑ってしまうほど強い怒りを感じた場合、その相手との関係は完全に壊れることが多いです。
いわば、怒りを通り越して笑うのは、人間関係が終わるサインでもあるのです。